新年を迎えて
新年あけましておめでとうございます。
日本共産党川崎重工党委員会より、新年のごあいさつを申し上げます。
ことしは、21世紀になって10年目という節目の年になりますので、この10年間の変化をふり返るとともに、2010年代の展望と私たちの抱負について述べさせていただきます。
2001年といえば、アメリカではブッシュ大統領が就任した年です。ニューヨークで同時多発テロが勃発したのもこの年で、その後イラク戦争へと突入していきました。そして昨年は、初の黒人大統領としてオバマ氏が就任し、「核兵器の無い世界」を宣言してノーベル平和賞を受賞しました。
小泉内閣が誕生したのも2001年でした。小泉内閣のもとで、「規制緩和」という名の新自由主義政策により、国民生活のセ-フティーネットはズタズタにされてしまいました。その後、安倍、福田、麻生とたらい回しで政権の延命をはかりましたが、昨年の総選挙で国民の審判を受け、60年続いた自民党政権が終わりを告げました。
川重でも「大企業に憲法なし」と言われていた時期もありましたが、当時は正社員が当たり前でした。今では川重のホームページなどでもコンプライアンス重視の姿勢を強調していますが、改正労働者派遣法の施行後は派遣労働者などの不安定雇用が激増しています。
その中で、昨年は全国的に派遣労働のあり方が大きな社会問題になった一年でした。私たちも職場新聞「はぐるま」を復刊し、川重での「派遣切り」に反対する記事を各工場の門前で配布しました。労働局や川重本社への申し入れなど、川重に働く人たちの権利と生活を守るため行動してきました。その内容は、ホームページでも掲載していますので、是非ごらんいただきたいと思います。
ことしは、引き続き無法な「派遣切り」に反対し非正規労働者の正社員化や、労働災害の防止・根絶、正社員の長時間労働の是正と「サービス残業」の根絶、高齢者の年齢差別をなくした処遇改善、雇用における男女平等の実現などを求めて活動していきますので、困ったことがあればいつでも私たちに相談してください。
日本では、「働き方」についてあまり問題にされていませんが、世界では「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」という考えが、大きな流れになっています。私たちは、これからもこの精神に法り「人間らしく安心して働ける職場」をめざしていきます。
アメリカでも日本でも、私たちが働く川重においても、日々の変化は見え難いものですが、10年という大きな単位でふり返るとその変化の大きさに驚かされます。
これからの10年を展望した場合、その変化に紆余曲折はあっても、計り知れない希望と可能性に満ちていると思います。
今年の夏には参議院選挙があります。
日本共産党は、国民の「いのちとくらし」を守るために、日本の政治の「二つの異常」−「異常な対米従属」、「財界・大企業の横暴な支配」−から脱け出して、「国民こそ主人公」の政治の実現をめざして頑張りますので、ご支援をよろしくお願いします。
最後に皆様のご健康と、今年が良き一年になることを祈念してご挨拶とします。
(10.01.01)