(20.05.15紫字部変更・追加)(20.04.18赤字部変更)(20.04.11)
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言への川崎重工の対応状況について
新型コロナウイルスの国内感染者が4月8日に初めて1日で500人を超え、世界では、すでに感染者が160万人、死者が9万人を超え(4月10日時点)、感染症としては戦後最悪の危機に直面しています。「アメリカファースト」を掲げる米国は、感染者が46万人超と世界でもっとも多く、死者は1万6千人を超えました。
世界では多くの難民・避難民が存在し、医療制度が整っていない途上国も少なくありません。これらの地域や国に感染が広がれば、世界での感染の収束はかなり長期化し、また、今回乗り切ったとしても、このようなパンデミックは何度も襲ってくると言われています。
「一国主義」や強大な軍事力を誇ってみても、感染症を鎮めることはできません。いま、そして今後必要なことは、国際社会が難民や貧国問題などの解決に取り組みながら、感染症とのたたかいにすべての国と人々が協力し、力を合わせていくことではないでしょうか。
社長メッセージと各カンパニー、関連会社の対応について(概要速報)
社長メッセージ
4月9日に、社長が全従業員に『新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受けて』というメッセージを発表しました。
その中で、「まず当社グループとして最優先で取り組まなければならないことは、従業員の皆さん、並びにご家族が新型コロナウイルスに感染しないようにすることです。・・・当社も可能な限りの在宅勤務、また工場においても就業時間を変更し、公共交通機関の混雑時間帯を避けた時差出勤をお願いしています。・・・特に在宅勤務ができない生産現場の皆さんや、出社しなければ業務遂行できない従業員の皆さんの感染を防ぐために有効と思われる仕事のやり方、シフトなどを職場の皆さんや担当部署と相談し、実行してください」と述べ、最後に、「今回の新型コロナウイルスは、大戦以降最大の影響を受ける可能性のある大きな試練ですが、当社グループの持つ偉大なDNAで必ずや乗り切れるものと考えています。経営陣一同、従業員の皆さんやご家族を守るため、できる限りのことを迅速に実行し、不足があれば判明次第すぐに改善していきます。当社グループ一丸となって、この困難を乗り切りましょう」と力強く結んでいます。
サステナビリティ推進本部長・人事本部長からのお知らせ(5月12日)の一部
「厚生労働省は5月8日にPCR検査を受ける際の『相談・受診の目安』を改訂し、感染が疑われる人を幅広く検査する方針に改めました。今後は『息苦しさ、強いだるさ、高熱のいずれか』を感じた場合にはすぐに相談していただくようお願いします。従来は『37.5度以上の発熱が4日以上』などの具体的条件が設定されていましたが、これにとらわれることなく『新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター』へ相談してください。なお、相談窓口は都道府県別となっています。厚生労働省のwebサイトを参照してください。」
各カンパニーの勤務形態について(適用期間は5月31日まで)
<Aカンパニー>
★所定労働時間: 7:00〜16:00
★対象者: 全従業員、派遣社員等(全入業者)
★リモートワーク・個別時差の推奨: 「リモートワークが可能な部門は、可能な限りリモートワークを活用して、出退勤時における感染リスクを減らしてください。」「個別時差を設定する場合は、なるべくラッシュアワーを避けるよう、工夫をしてください。」
<Bカンパニー>
★所定労働時間: 7:30〜16:15 休憩は45分
「期間中の残業、休日出勤は認めません(16:15到達直後に全員帰宅してください)。」
★対象者:全従業員、派遣社員も同様
★「リモートワークならびに個別事情により8時間未満の勤務となった場合でも、8時間勤務とみなします。」
★二班体制での勤務: 「班を編成し出勤者を減らすことで、可能な限り従業員間の接触頻度を減少させ、三密(密室・密閉・密接)と言われる状況を回避します。」
A班ー月曜日・水曜日・金曜日出勤(火・木はリモートワーク・自宅待機による業務遂行、土・日休み)
B班ー火曜日・木曜日・土曜日出勤(水・金はリモートワーク・自宅待機による業務遂行、日・月休み)
「リモートワークの実施が難しい者については、リモートワークの日は自宅待機とします。自宅待機者は外出を控え、自己啓発等を行ってください。就業時間中は所属長と常に連絡を取れるようにしてください。」
「期間中は自身ならびに同居家族の健康状態を必ず把握し、休日を含む毎日午前8時までに『K急連絡システム』への回答をお願いいたします。」
<Cカンパニー>
★所定労働時間: 8:00〜17:00(従来通り)
★主に事務・技術系従業員:「リモートワークを原則とする」「業務の都合上やむを得ず出社する場合は、チャーターバスを積極的に活用し、個別時差出勤を行う」
「従業員は、PC環境の有無にかかわらず、可能な限り自宅及びそれに準じる場所で業務を行ってください。」「出社が必須となる職場においては、交替で出社する等、勤務体制について検討を行ってください。」「自宅等での業務が難しい者(会社PCが貸与されていない者、自宅でできる業務がない者等)は、自宅待機を認めます。この場合も、自宅待機者は外出を控え、自己啓発等を行って下さい。なお、就業時間中は、所属長と常に連絡を取れるようにして下さい。」
「派遣社員(事務・技術)も従業員と同様の扱いとします。」
<A関連会社>
★出勤: 「居住地を問わず、リモートワークを基本とし、準備ができ次第開始のこと。やむを得ず出勤する場合は所属長が判断する。」「通勤時の混雑を避けるため、時差出勤を柔軟に活用し出勤する。」
★出張: 「全ての出張、事業間移動は原則禁止する。」
★来客対応: 「社外訪問、来客対応は原則禁止する。」
いま、感染リスクと隣り合わせの最前線で新型コロナウイルスとたたかう医療従事者にエールを送ろうという取り組みが、世界でも日本でも広がり希望の光となっています。医療従事者の命を守り医療崩壊を防ぐためには、感染の爆発的拡大を何としてでも抑え込まなければなりません。そのためには人と人との接触を最大限減らすことが、いまは決定的です。会社も最優先と強調している「皆さんや家族が感染しない」ために不要不急の外出を控えて、みんなで感染拡大の収束に取り組みましょう。
そして、爆発的な感染防止の実効性を確保するために、自粛要請によって経済的損失を被る事業者等に対し、「自粛と一体に補償」するということがまったなしではないでしょうか。
【困ったことや不安・要望などがありましたら、気軽に川重党委員会あるいは近くの日本共産党事務所にご連絡ください。】