9条世界会議に参加

 読者の方から「『9条世界会議』に参加しました」という投稿がありましたので紹介します。


 10月14日大阪市中央体育館で開かれた9条世界会議に参加しました。 午前中は、3つのブースに分かれての分科会(戦争のない世界へ、アジアの中の9条、若者が伝える9条)が催されました。
 前日のセッションを含め5000名を超える参加者でした。 午後はメイン会場での3部にわたるプログラムで構成されていました。

第1部 世界に広がる9条:
 海外ゲストからの講演
・アン・ライトさん(アメリカ元陸軍大佐、イラク戦争に反対し退職後、反戦・平和活動を続けている)
・イ・キョンジュさん(韓国・仁荷大学教授、憲法学者、参与連帯平和軍縮センター実行委員)
・ベルハッセン・エヌーリさん(チュニジア弁護士、「平和と人権の促進のための地中海協会」を設立)
・ローラン・ベイユさん(フランス弁護士、95歳、第2次大戦中はレジスタンスとしてナチスとたたかう)
 4名の方の講演・メッセージがあり、憲法9条の世界的な拡がりを強く感じました。
 特にチュニジアでは、憲法9条をベースに新憲法を作ろうという運動が生まれているとのことです。
 また、イ・キョンジュさんの達者な日本語で語る安倍首相への風刺は、面白く辛辣でした。

第2部 若者が伝える9条:
 若者のダンスパフォーマンスのあと、若者によるリレースピーチがありました。
 9条についての率直な若者らしいストレートな意見を披露しました。
 さらに高校2年生の反原発アイドル藤波心(こころ)さんと司会者小山乃里子さんのトークショーでした。
 兵庫県在住の藤波心さんが、中学2年の時に東北大震災を通じて経験してきたことで、社会的に目覚めた経緯と、しっかりした憲法9条に対する思いを語られ、現在高校2年生とは感じられないたくましさを感じました。
 最後に心さんがアカペラで「ふるさと 」を歌われそのピュアな歌声にすごく感動しました。
 思わず、藤波心さんのサイン入りエッセーを購入しました。

第3部 私たちが生かす9条:
【沖縄からのアピール】
 「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代さんが、沖縄東村高江地区「標的の村」にさらされている過去・現在の沖縄の実態について強く訴えられました。
 直近で観たドキュメンタリー映画「標的の村」そのものでした。
【福島からのアピール】
 原発事故を起こし被害を拡大した責任者への刑事裁判を求める「福島第一原発告訴団団長」武藤類子さんから、福島の生々しい現状とたたかいを、声静かにしかし力強い声で訴えられ、心に染みました。
 第3部の最後は、歌手上條恒彦さんのライブです。
 ビートルズ「イマジン」で始まり、「サトウきび畑」、そして代表曲「誰かが風の中で」を熱唱しました。
 「この前の戦争では、みんなが言いたいことを言えなかったが、今はみんなが言いたいことを言って、9条を守ろう、原発は止めようと大きく言うことが大事であり、今は出来る。」と上條さんは強く訴えました。
 上條さんの変わらぬ声量に圧倒されました。

1日が短く感じるほど濃い時間でした。

*藤波心(ふじなみこころ)さん:
1996年11月22日兵庫県生まれ。タレント・モデル・歌手・ジュニアアイドル。
2011年からは、原発反対デモに積極的に参加するなど反原発運動でも注目を浴びている。

(一投稿者より)


(13.11.01)