アスベスト被害のその後

   アスベスト被害が全国の大企業に広がる中、川崎重工でも従業員だけでなく、退職者など以前川崎重工で働いていた労働者も対象に、健康診断を実施しています。
(2005.12.21神戸新聞)
そのような時、先日の昼食時食堂で行われた職場集会では、播磨工場内にて「アスベストとPCBの処理実験」を行うとの報告がありました。その中でアスベスト処理実験の内容は、「工場内の一部にあるアスベストを撤去し、それを使ってアスベストを無害化する処理装置を開発するもの」とのことです。具体的には、アスベストを高温の容器の中で焼成して無害化するとのことですが、安全対策は十分に行われているのか労働者の中では不安の声が広がっています。また、3月1日には総務グループ長名で「排水処理管理棟と旧南保安詰所(天井裏)の吹付けアスベストの除去工事を実施する」との知らせがあり、従業員に注意するよう呼びかけています。
 「除去工事は、法令・条令等規則に基づき、適切に実施される」と会社は述べていますが、播磨工場では、約1000人の労働者が働いています。このように多数の人が働いている工場内で、危険なアスベストを扱うのですから、労組としても、しっかりとした安全対策を取るよう会社に申し入れてほしいものです。
 右は昨年12月に報道された神戸新聞の記事です。その内容は、健康より雇用維持を優先する労組の姿でした。川重労組はこのようなことの無いよう会社に働きかけてほしいものです。労働者は、健康も雇用も守ってほしいのです。

(06.03.12)