2016年憲法集会
11月3日は、日本国憲法公布の日です。
兵庫県では、例年この日に憲法集会が企画され参加しました。
今年は神戸三宮の勤労会館大ホールで開催600名を超える参加者で大盛況でした。
お話し:
「世界中が平和になりますように−ちひろから学ぶ平和への願い」
大阪退職教職員の会副会長 田中洋子さん
講演:
「安倍政権の新段階と共同の運動の課題」
一橋大学名誉教授 渡辺治さん
の2部構成でした。
田中洋子さんは、画家いわさきちひろさんの義妹で、ちひろが描いた繊細な絵にこめた平和に対する思いを、プロジェクターに映し出される映像を交えた心に残るお話しでした。
田中洋子さんのゆったりとした語りぶりにほっこりさせられました。
続いて渡辺治さんの講演です。
過去に何回か講演を聞きましたが、今回も小気味よい講演でした。
今回の参議院選を二つの顔でみるというのは、新鮮でした。
一つ目の顔は、安倍政権が最低限の目標は達成できたが、大勝出来なかった
二つ目の顔は、戦後初めての選挙共闘が出来たこと
です。
二つ目の顔が何故できたのか ・・・・ 安保闘争以来55年ぶりの共同が「総がかり」という形で戦争法案反対の運動に立ち上がった。
さらに安保闘争運動が急速にしぼんでいったのに対し、戦争法強行採決後も2000万署名運動を展開していった。その延長線上に野党共闘がある。
これが、参議院選で安倍自民が「大勝」出来なかった要因である。
でも安倍政権を倒すうねりは作れなかった。
その象徴的な現われが、その後の東京都知事選、新潟知事選と衆議院補欠選挙です。
野党共闘の枠組みは出来ても、中身が伴っていなければ勝てないのが結果に現われました。
参議院選で野党共闘した32の1人区にあたる127の衆議院小選挙区で野党共闘が出来れば、参議院選の結果を当てはめると60の議席が獲得出来ます。
ここに安倍政権が衆議院解散を簡単に踏み切れない現実があります。
憲法は死んでいない、この力を確信に観客席ではなく一人ひとりが臆するなくことなくプレーヤにと力強く語られました。
90分以上をほとんどゲラなしでよどみなく語られた渡辺治さんに敬服と勇気をいっぱいもらいました。
(Y.H記)
(16.11.10)