映画「太陽の蓋」&講演

映画「太陽の蓋」ポスター

 10月2日(日)神戸元町映画館で「太陽の蓋」を観ました。
 当日は、映画上映と講演のコラボイベントがあり、30分前に行ったにもかかわらず、通常席は満席で立ち見での鑑賞となりました。
 映画は、5年前の東日本大震災時に起きた福島第一原発事故を取り上げたポリティカルドラマです。当時の菅内閣の政治家は全て実名で登場、リアル感あふれる映画でした。
 原発事故からの5日間を、官邸内部の動揺、福島被災地の真実を知らされずに避難に振り回される姿が実際の津波の映像、原子炉が水素爆発する映像と、5年前にテレビで映し出された映像とが交錯して臨場感いっぱいでした。官邸の右往左往は、実際にそういう状況に追い込められていたのかと思われました。
 あの惨劇から5年たった今、福島は何もあの時から変わっていない、解決していないのを実感すると共に決して忘れてはいけないことを再認識しました。
 映画は、10月1日から14日まで上映されます。

 映画のあと、まちづくり会館で、元共産党衆議院議員吉井英勝さんの「国会での警告無視で起きた福島原発事故」と題する講演がありました。
 吉井さんは、福島原発事故が起こる前の2006年第一次安倍政権の時に大地震発生により全電源喪失による危険性を国会の場で、警鐘を鳴らしていました。その時安倍首相は、「事故は起こらない」、「安全確保に万全を期す」と答弁し、何も取組みませんでした。
 この9月の臨時国会においても安倍首相は、破たんしているのは明白であるのに福島原発事故の汚染水は、港湾内で完全にブロックされているとうそぶいて、賠償・支援を打ち切ろうとしています。
 福島原発事故は、事故の状況も未だつかめておらず、5年半たった今も何も解決していないことから決して目をそらしてはいけないと思った1日でした。

Y.H記

(16.10.02)