労働法を考える

(職場有志による学習会)

 「人間の使い捨て社会に未来はない」、今、日本全国でこの言葉を合言葉に、たくさんの働く仲間が連帯して、たたかっています。
 川崎重工でも、偽装請負に端を発して、派遣労働者が増大して使い捨て状態が横行していると共に、正社員は相変わらず成果主義に追われて、同じく使い捨て状態が続いています。
 そんな中で、川崎重工で働く仲間が集い、「脇田 滋氏著書:労働法を考える(新日本出版社)」を基に学習会を行い、「この国で人間を取り戻すために(サブタイトル)」どうすれば良いのかを、話し合いました。

脇田氏は、この著書で何を伝えたいのか

 脇田氏は、あとがきの中で「1985年、派遣法が制定されたとき、私は労働法の将来に大きな不安を感じた。予感が的中し、約20年を経た現在、非正規雇用が急増するとともに、多くの職場が労働基準法さえ守られない『労働法のない世界』に変わってしまった。・・・当時、アメリカをモデルに『新自由主義』の風潮が広がり『契約の自由』を優先させて労働法の独自性を認めない議論が強まっていた。・・・それぞれの国での働くルールを大切にする人々の高い意識と運動の強さに触れて、日本でも何とか労働法を再生したいと思うようになった。本書は、こうした思いから『働くルール』、すなわち労働法とは何か、それが何故必要なのかを多くの人に考えてほしいと思って書いた本である。」と述べています。