川重はエルダー労働者の怒りが聞こえるか

 エルダー労働者?が満60歳になったらむかえるのは誕生日だけではありません。
誕生日翌月から賃金の支給が1/2に減額される。それだけでは終わらないのです。賃金の支給から引かれるものはそのままであるため、「なんと手取額が10万を切ってしまった。なんだ!?これは・・・」
これは現場の元班長さん(職能資格S1ランク)の悲鳴です。
川重の現場労働者が50歳代後半から60歳にかけて受ける屈辱です。
「なんでこんなことに・・・・。」
別のエルダー労働者も、
「58歳からの減額だけでも相当なショックを受け、ようやく立ちあがってきたところなのに」
「今まで会社のために精一杯働いてきた、一途に企業発展のために・・・、労働者の誇りも、川重のブランドもあったもんじゃない」
そして元班長さんは、
「容赦なく引き去られて減額された賃金を補填するため老後に備えた僅かな貯蓄を取り崩さないと生活できない。」
「とにかく生活を維持するため今後100万近くは準備しておかないとだめだ。何でこんな事に・・・」
そして「三菱重工では60歳になったら退職金が出るらしい・・・。えらい違いだ。」
 日本のサラリーマンの殆どが格差社会と貧困のなかで苦しんでいます。医療費、生活費、保険料、税金の値上げ等で出費がかさみ貯蓄ゼロ家庭が増加しています。その姿はエルダー労働者へはより深刻に現れています。
定年が延長されても簡単には喜べない現実があります。
このような先輩労働者に悲鳴を出させない賃金制度に改められることを強く要望します。

(06.06.06)