「はぐるま」 2023年 新年号 NO.254 |
富士山(初日の出) |
Contents
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新年明けましておめでとうございます。
昨年岸田政権は、歴代政権が違憲とした「敵基地攻撃能力の保有」を明記した『安保3文書』を閣議決定しました。国会での議論もせず、選挙で国民の信も問わず、平和国家から「戦争国家づくり」へと日本の大転換を強行しました。
平和と憲法の破壊
『安保3文書』は、「専守防衛に徹し、…軍事大国にはならず」「自分の国は自分で守る」としていますが、これは「大ウソ」です。
米国の戦争に日本を巻き込み、国土を焦土と化するものです。
暮らし破壊の大増税と福祉切り捨て
コロナ感染で一日あたりの死者数が過去最多を更新し、物価高騰で国民生活は疲弊しています。軍事費は、5年間で43兆円(DGP比2%)に増加。財源を、増税と社会保障費の大削減、いろいろな予算の流用、国債の発行などで確保しようとするなど、「軍事栄えて民滅ぶ」の日本にするものです。
国際的な対立や紛争は外交で解決を
昨年11月のアジア政党国際会議で、軍事同盟による分断ではなく「対話と交渉こそが紛争解決の唯一の道」だと確認され、12月の欧州左翼党大会でも、同様の決議がされました。両大会に参加した日本共産党は、日本政府に代わり、平和の枠組みづくりに貢献しました。
軍事拡大で暴走し、日本の憲法・平和・暮らしを破壊する岸田政権を広大な国民的共同で退陣させ、国民が希望を持てる年にしましょう。
働く人たちの人権を優先した四つの大転換を! |
いま日本は、“働く人の賃金が上がらず”先進国の中で最も「成長できない国」になり、競争力のランキングでは、90年代初めの世界第1位から直近では第34位に落ちてしまいました。
職場では、人権的・経済的ダメージを与えるような成果主義の横行や、人間〝使い捨て”労働のまん延、悲惨な過労死等も増えています。
今の働き方は、労働者と企業、社会の持続性を危うくするもので、大転換が求められているのではないでしょうか。
賃金の「生計費原則」で大幅な賃上げを
昨年の賃上げは、1,500円の低額回答で妥結し、19年から2年間で年間収入が31.6万円も減少しており、コロナ禍や物価高騰の中、今年は何としても大幅な賃上げが必要です。川重の21年の内部留保は約4,800億円あり、その一部を活用すれば大幅な賃上げは可能です。
賃金は、労働者とその家族が必要とする生計費で決めるべきであり、それに基づく大幅な賃上が不可欠です。。
人権を尊重した人事処遇制度を
新人事処遇制度が導入されて1年が経過し、職場からは「総合職でなければ人に非ず」「公平性にかける」「職級が上がらないと生活出来ない」「男女賃金格差がひどい」などの声が多数出ています。
この制度は、成果優先で個人の尊厳を軽視し、無理な競争と分断を生んでいます。
メンタル疾患も増え続け、パワーハラスメント相談が20年度15件から21年度23件に増えています。
成果優先から、生き生きと仕事ができる人権尊重の制度に改めるべきです。
働くものの命と健康最優先の仕組みづくりを
メンタル疾患者は、20年84件から21年99件に増加し、13年からの6年間で死亡退職者は87人、自殺者は14人出ています。労使協定での時間外労働は過労死水準を超えており、サービス残業など長時間労働が放置されています。
過労死等は企業の責任であることを明確にし、「働きすぎ、働かせすぎ」を防ぐ具体的仕組みを確立すべきです。
〝使い捨て〟労働をやめ、「育てる」経営を
社員の21年度の離職者数(自己都合)は313名で、とくに29歳以下が162名と全体の約半数を占めています。職場では、働きがいや将来への見通しが持てないなどの声が上がっています。
また、派遣労働者の人権を無視した待遇差を背景に、派遣労働者が入職されても、半数以上の人が早期離職して、生産に支障をきたしています。
派遣社員の正社員化を促進し、すべての人を技術・技能とともに人間的にも「育てる」経営に切り替えるべきです。
これらの大転換を成し遂げ、希望を持って働ける職場になるように、私たちも皆さんと共に奮闘する決意です。
西神戸工場勤務の男性が自殺 |
昨年12月に、西神戸工場の製造部で働く男性(50代)の方が自殺というたいへん痛ましい事件が起きました。
故人に対し謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々にお悔やみ申し上げます。
一人作業で、仕事に追われていたと言われています。尊い命を失っているわけですから、業務における強い心理的負荷による労災ではなかったのか、徹底究明するよう会社に求めます。
【この件に関し、情報提供をお待ちしています。】
【大河】 昨年は、ロシアのウクライナ侵略に始まり、「軍事対軍事」で多くの市民が犠牲となり、岸田政権が米国発「戦争国家」への空前の大軍拡の道に進んだ。 国際紛争をどのように決着をつけるのか、「戦争か、平和か」。今年は、このことが世界でも日本でも、根本的に問われる年になる。 その上で、決して忘れてならないのは、人類が多大な犠牲を払いながらたどり着いた反省と平和維持のための知恵である。 その一つの国連憲章は、軍事同盟を否認し、国際紛争を平和的手段で解決するとした。戦後、それに反しNATOやワルシャワ条約機構などの軍事同盟に走ったことが、プーチン等の人間を生みロシアのウクライナ侵略へとつながったのではないか。 もう一つの日本国憲法は、再び侵略国家にならない、世界平和の先駆けになろうという決意を込めたものだ。戦後、米国の「反共の防壁」方針のもとに戦犯勢力を追放解除し、戦争犯罪を反省しない勢力の政治への復権が米国従属の大軍拡へとつながったのではないか。 戦後のそれらの動きは、力の強いものが勝つという支配者の「力の論理」にもとづいたものである。ひとたびそれを許すならば、途方もなく対立・分断を激化させ、市民の犠牲を拡大する。だから、どんなあらわれも見逃さず許さず、そういう論者を決して指導的立場につけてはならない。 そして、人類の知恵を絶えず市民全体のものにしていく、次の世代へと発展させていく、そのことこそが、平和をつくる道になると歴史は教えている。 世界では、ASEAN発の「対抗より協力」の平和の枠組みづくりが、アジアの政党や欧州左翼党にも大きく広がり、アジアと世界にとっても大きな希望となっている。 |
アクティブプラン(AP)23春季川重労組の方針(案) |
川重労組は、今年1月6日発行の労組ニュースで、AP23春季の産別統一要求事項などの川重労組方針(案)を発表しました。
産別統一要求事項
(1)賃金改善
(2)年間一時金
(3)企業内最低賃金
読者の広場 | |
面談は、何のために? この工場で、自死があったと聞きました。しかも、仕事で悩んでいたらしいですが、会社は何も無かったかのような対応をしています。会社では、四半期毎にC&Cの作成や面談があります。あれは、何のためでしょうか? 今年、ニュースで、自死された方の裁判を川重が起こされたことを知りましたが、正直、今回の件では、会社が今後の対策を考えているように思えません。双方のご家族のことを考えても胸が痛みます。安心して働くことは、出来ないのでしょうか? (西神戸・ヨビグン) |
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残業申請目的は? 仕事が忙しい。事前に残業申請をするように厳しく言われる。自己啓発などの残業代の付かない申請はすんなり許可される。サービス残業対策なのか、残業対策なのかよくわからない。何のための残業申請なの? (明石・残業無い方が良い) |
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いらんこと言う 日本の経済の衰退が著しいですが、TV番組でも的はずれな事を言ってました。何故給料が上がらない?何故結婚しない?子供を作らない?この国の支配者層は全くわかっていません。意地でも自分達の利権や財産は手放したくないみたいです。 (AKZ) |
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今年はいい年になる? 西神戸では新ビルを建設中で、出来上がっていく様子を楽しみにしてます。 また社員が働きやすくなるようにと、食堂横に新たなコミュニケーションスペースもでき、本社にも負けないくらいのものではないかと自負しております。 teamsでも今まで知らなかった方の話も聞けて楽しいのですが、一部課長さんのブログみたいにもなっていて、ミュート機能も欲しいですね。 (西神戸・新年雪うさぎ) |
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知らない人 コロナで歓送迎会、懇親会がなくなりました。職場の大半が派遣・請負の協力社員で入れ替わりが早いのですが職場での紹介もなく名前も分からない人も沢山おられます。以前のような親しみのある職場の雰囲気が良かったのですが。 (明石・こんにちは) |
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従業員食堂のIC化 12月から食堂の提供窓口でICカードタッチが導入されました。 食べた分だけがきちんと支払いされることになり、うっかり無銭飲食はなくなりました。 一方、カードを忘れると大変です。運営管理のみなさん、新しいことを始めるときは大変ですよね。お疲れさまです。食堂スタッフのみなさん、いつも美味しい食事をありがとう。昼食は元気の源…!イベントメニューは毎回楽しみです。 (神戸・くいしんぼう) |
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癸卯みずのとう 癸は生命の終わりと始まり、卯は温和、景気回復の良い年。川重は新事業立ち上げから、今年サービス化への重要な一年。 更に「稼ぐ人財」を増やすことが必要で、ここにシニアがマンツーマンで育成に回ることで実現するのではないかと思う。 (明石・冬ゴルフは苦手) |
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新年の抱負 2022年12月に3年ぶりとなる神戸マラソンが開催されました。 抽選の結果、運よく当選し無事完走することが出来ましたが、結果は芳しくなく、自己ベストからかなり遅いタイムでゴール。今年1年はしっかりと走り込み、自己ベストを更新できるように頑張りたいです。 (夢見るランナー) |
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大人げない神戸本社の対応 「川重が178団体の署名簿の受け取りを拒否」(12月24日)のHP記事を読んで唖然としました。川重の従業員が赴任先で労災で亡くなったことに関して、署名は「働く者の命と健康を守ることを最優先にした 再発防止策を求める」ものだったとのこと。 200近い団体の思いを足蹴にした神戸本社の対応は、大企業に相応しくない、係争中は理由にならない、従業員として情けないです。 (過労死は会社の責任) |
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社歌が流れない初出 初出の日に流れる社歌や琴の演奏は、新年らしい新鮮さと気持ちが引き締まるものがあり初出の楽しみでもありました。今年は門をくぐってもいつもと変わらず拍子抜けしました。初出の日は、一年の出発点であり、新鮮で気持ちを新たにする様なワクワク感がある日であってほしいですね。 (明石・社歌力) |
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今年の目標は? 年が始まったばかりですが、今年度は残り3カ月、4月に立てた目標に追い回されるのかと心配なお正月です。でもいい仕事をしていきたい、その思いは川崎に勤める人は皆そう考えていると信じています。ただ、無茶な数値目標だけで追い回される様では疲弊するのみ、これからの行く末が心配です。 西神戸では、仕事に疲れ果てて、というような噂もあり、その様な事が起こらないよう皆で助け合って、いい会社にしていきたいですね。 (西神戸の星) |
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軍事費拡大とんでもない 「ニュース報道では、防衛費増額して5年で43兆円も使うという。しかも東北震災の特別復興税を軍事費に回すなんて許せない。 トマホークミサイルの大量購入などは、専守防衛の従来政府方針にも反している。値上げラッシュが続く現在、暮らしを圧迫する防衛費の大幅増額はするべきではない。 (平和を願う) |
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賃金が下がるって本当? 派遣からA系列になると 仕事は、同じなのに賃金が下がったと聞きます。これは、どういうことなのでしょうか? 長く働きたいとは思っていますが、正直、悩みます! (Q子) |
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「はぐるま」への期待の一言 | |
会社生活も長くなってくると今まで見てきた会社の仕組みなんかを当たり前の事と思いがちです。当たり前イコール最適とは限りません。今の時代にふさわしい新鮮な考えに巡り会える場として、「はぐるま」には期待したいです。 (神戸・KT) |
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「はぐるま」を読むことで基幹職の実態が把握できることを期待します。 また、文面がさらに見やすくなることを期待しています。 (機械くん) |