「はぐるま」 2024年 新年号 NO.258 |
磐梯山 |
Contents
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新年明けましておめでとうございます。
岸田自公政権のもとで、「アメリカいいなりの大軍拡」「財界のもうけ最優先」の政治がさらに強められ、国民生活に深刻な打撃を与えており、国民が、希望がもてる政治への転換が求められています。
国民の声を無視した自公政権の1年
昨年、パーティー券収入の裏金疑惑が明らかになりました。その根本には、過去に金権腐敗政治の温床とされた企業・団体献金の抜け穴を残し、完全に禁止しなかった自民党の歴史的な金権腐敗の構造があります。
経済が停滞した「失われた30年」は、財界・大企業の利益を最優先し、賃金や暮らしの「コストカット」を応援し続けてきた自民党政治によってもたらされたものです。そして、「安保3文書」を閣議決定し、敵基地攻撃能力保有と5年間で43兆円の軍事費という空前の大軍拡を進めています。
また、沖縄県民の声を無視した辺野古新基地建設の強行、核兵器禁止条約への批准を拒否、インボイス制度導入・入管法改悪の強行、健康保険証の廃止とマイナンバーカード強制、ジェンダー平等にも取り組まないなど、国民の声を無視し続けています。
自民党政治の大転換を
岸田自公政権が進めた政治は、日本とアジアの平和と安定を脅かすとともに、日本国憲法とあいいれない限界点を超えています。しかし、この悪政のもとで多くの国民が立ち上がっています。
今年を国民の暮らし・経済・平和に希望がもてる政治への大転換の年にしましょう。
安心・安全な職場を |
職場では、賃上げ、諸手当を求める声、そして、安全軽視を心配する声、メンタル不調を心配する声、仲間が雇止めされるのは辛いと様々な声が聞かれます。
職場の声から
若い世代からは、給与の手取りが少なく生活が厳しい、せめて住宅手当などを出してほしいとの声が出ています。また職能給A系列、G系列では昇級が遅く賃金への不満の声が多く聞かれます。低賃金への不満は大きく若い世代の離職に繋がっていると思われます。春闘では昨年に続く大幅な実質賃金の増額を期待する声も大きくなっています。
安全面では、川重全体として災害の抑止がされておらず、類似災害が多発しています。
雇用面では、「共に働いてきた派遣社員の仲間の雇い止めが辛い」、職制からは「雇い止めの人選をするのが一番つらい、みんな生活がかかっているのに」など、仲間を使い捨てにする状況の中で苦悩する声も聞かれます。
職場の声を確かな力に
働く人たちが安心、安全に、希望をもって働ける職場にするためには、職場が抱えるこれらの問題を解決することが重要です。一人ひとりが職場や生活を守るために声を上げ労働組合と共に、会社に要求していきましょう。
日本共産党は、「経済再生プラン」で、「政治の責任で賃上げと待遇改善をすすめるー人間を大切にする働き方への改革」を打ちだしています。これを実現することが強く求められています。
川重過労死裁判 個人署名1万筆突破 |
「川崎重工業(株)中国出向エンジニア過労死事件」の裁判で、裁判所へ公正な判断を求める個人署名が1万筆を突破し、川重の態度を批判する声が寄せられています。
異常な川重の態度
川重は自死ではなく転落事故だと主張し、会社の責任を拒否しています。現地警察は、誤って転落するような構造ではなく「仕事以外に原因は無い」と自死と認めています。単身で海外赴任中の事件なのに、川重はご遺族に一切謝罪もせず、転落事故だと根拠のない主張でAさんの尊厳を踏みにじり、ご遺族の心情をも深く傷つけています。AさんのSOSを受け止め、すぐに対応していれば防げた事件だったのです。
川重の対応を批判する声
ご遺族への支援の輪が全国的に急速に広がり、個人署名は北海道をはじめ全国から寄せられ、昨年末には1万筆を突破し増え続けています。川重の態度について「ひどい話や」「こんなこと許したらあかん」「あんな大企業がこんなことするとはなあ」など多くの憤りの声が全国から寄せられています。
命と健康を守る川重へ
労災は企業の責任です。多くの人を悲痛な思いにさせ社会に深刻な影響を及ぼします。川重は、このことの責任を重く受け止め、「安全配慮・健康保持」義務違反を認め、ご遺族に謝罪し、再発防止策を講じるべきです。そうでないと従業員は安心して働けないし、家族やステークホールダーからも信頼されないでしょう。
会社の利益を最優先し人命、健康を軽視する企業には未来はありません。社会から認められ、事業を継続するためにも“働く者の命と健康を守れ”と、私達従業員が声を上げていくことが大切です。
【大河】 投打の二刀流で数々の記録を打ち立てた大谷翔平選手。プロスポーツ史上最高額でドジャースと契約を結び大きな話題となった。 しかしプロスポーツ界での女子選手の報酬や賞金は、男子選手に比べはるかに少ない。8年前サッカー女子ワールドカップで過去最多優勝の米国女子サッカー選手らが、男女の報酬格差の改善を求め米国サッカー連盟を提訴、一昨年平等な報酬を支払うことで合意が成立。オーストラリア女子代表チームも、昨年国際サッカー連盟(FIFA)と75%もの男女報酬格差解消の団体交渉で、W杯参加の全選手に最低3万ドルの出場報酬を約束させた。 「ジェンダーギャップ指数」14回連続1位のアイスランドでは、昨年10月男女の賃金格差や性暴力を終わらせようと、女性首相も参加し、人口39万人のうち10万人の女性たちが首都でデモを行った。 家事や子育てあらゆる仕事の放棄を呼び掛け、女性閣僚が半数を占める閣議も開かれず、学校は全日休校、病院などの公共施設の開館時間の短縮などで、圧倒的な女性の存在感を社会に示した。同国では1975年に国中の女性の9割以上が家事や仕事を一斉に放棄した「女性の休日」が転換点となり、翌年性別による賃金格差を禁止する法律が成立した。 政治や経済、家事・育児など社会のあらゆる場面で、男女差別をなくし、誰もが人として尊重され認め合い、自分らしく生きることができるようなジェンダー平等社会。今、世界はその扉を開き、歩み始めている。 |
ストライキで要求実現 世界と日本で大きな流れ |
昨年は世界各国で深刻な物価高騰にみまわれ、賃上げ、待遇改善を求めて、ストライキがあいつぎました。
英国では教職員、公務員、鉄道運転士などあらゆる業種の労働者50万人による、過去10年で最大規模のストライキが行われました。
米国では多くの自治体が最低賃金の引き上げを勝ちとり、全米脚本家組合と全米映画俳優組合も、63年ぶり5カ月間のストライキで、全米映画テレビ製作者協会と待遇改善や最低賃金上昇を合意しました。
全米自動車労組は、史上初の6週間に及ぶ一斉ストライキで、4年半で25%賃上げ、初任給70%増の時給30ドル、派遣社員は最高115%賃上げを、米三大自動車大手企業と暫定合意しました。米国では労働組合のストライキが急増し、2023年のストライキ参加者は22年比の2倍超の45.7万人に達しています。
日本では春闘で全労連加盟372組合が、大幅賃上げ解雇撤回などの要求を掲げ、前年比3倍に迫る435回のストライキを決行しました。全日本国立医療労組は、31年ぶりに全国140カ所の国立病院でストライキを実施、名古屋市職労保育園部会は非正規職員の4万円賃上げを実現、理化学研究所の半数以上、東海大学の一部の非正規雇用の雇止めを撤回させるなど、ストライキが成果を勝ち取る大きな力になっています。
そごう・西武労組は雇用維持、事業継続を求めストライキを決行、大手各紙が「闘わない労組、転機」(日経)、「ストライキの力、労働組合の存在感示せ」(朝日)と報じました。
2024年春闘はストライキを構えた、たたかいで、物価高騰を上回る賃上げ要求を実現するか期待が高まっています。
読者の広場 | |
通勤時間帯のトラックにお願い 通勤時間帯はトラックが多く、歩行者通行帯にトラックが止まり荷降ろしの準備をしている。 通行の妨げになるのでやめてもらえないかな。時間に追われているのは自分たちも同じだけど。 (AKO) |
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川重の態度 私もショック 宝塚歌劇団、甲南病院と立て続けに過労死事件が起きた。自死に至った二人は未来ある若者だ。川重の過労死事件とも共通しているのは、過労死を会社の責任と認めていないことだ。 過労死を起こした企業の多くは、責任を認め、謝罪し再発防止に取り組んでいると聞いている。 「過労死は企業の責任」を自覚しない限り過労死を無くすことは出来ない。過労死は、その両親、家族、友人や同僚など多くの人の心や営みに深い衝撃を及ぼすことを会社は第一に考えて欲しい。 (過労死は会社の責任です) |
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質問 社員の方は、リモートワークをしていますが、派遣の人は、ダメだと言われました。これは、納得できないのですが、この会社は、どの職場もそうなっているのでしょうか? (派遣はダメだと言われたA) 【はぐるま編集部より】 2020年4月1日施行「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」の第8条「不合理と認められる相違を設けてはならない」第9条「差別的取扱いをしてはならない」としています。「派遣だからダメとの待遇は完全にコンプライアンス違反です」 |
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コンプライアンス報告・相談制度の成果は出ているのか? 相談件数は年々増えているという報告であるが、相談件数のうちどのくらい解決したのか? どのように解決したかの説明がない。解決しない件数も多くあるのではないか? 人事部と共同して不都合な事は隠蔽しているのではないか?という疑念が生じる。説明していただきたい。 (こころ穏やかな社員) |
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作業服に注文あり 新しい作業服が届きました。体系にフィットして動きやすくなったのですが、ズボンの股上が短く(浅い)チャックを下げるとホックが外れる?もう少し深くしてほしかったな。 古い作業服を新しい作業服に交換してほしい。 (作業服に難有り) |
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川重はその先頭に立って 昨年の賃上げは、14,000円の満額回答でしたが異常な物価高騰で実質賃金は増えていない。 一時金では会社間、個人業績の大きな格差も出た。若い世代から給料が安いと不満が出ている。 離職者もハラスメントも増えている。利益追求の制度とも思える新人事制度は不透明、不公正感を訴える声も多く職場は決して元気で健全とは言えない雰囲気がある。 働くひとり一人を大切にし、自発的な共同の力で職場を明るくし社会に貢献する。川重はその先頭に立って社会に誇れる会社に変わってほしい。 (危惧する社員) |
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氷河期世代 私は氷河期世代の人間です。 今から20年前、不景気と自らの会社や賃金を守るために極端に採用を絞った結果、40代の管理職が極端に少なく低賃金の非正規だらけになり独身が多いです。 政府は努力不足、能力不足で支援はするつもりはないでしょうね。だから少子高齢化が進むのですよ。 (苦悩するカズ) |
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ちょっと違和感 先日、組合ニュースで、綺麗なカラー印刷の配布がありました。会社の状況は思わしくなく、カラー印刷はやめるように指示を受けているので、つい目が止まります。しかし、問題はこれから…中を開けると組合委員の紹介と裏面は、豪華な景品クイズでした。あれ?これだけ? この工場は、費用削減で引越も出来ず、雇い止めや応援、異動が増えています。違和感を感じたのは私だけでしょうか? 思えば高い組合費、有効に使って欲しい。 (西神戸・あれれ…) |
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「お茶当番」なぜ女性だけ 昔は炊事場のコップを洗うのが女性社員の当番でした。今は紙コップになって洗うことはなくなったのですが、炊事場の水洗い当番が今も女性社員だけになっています。男女平等の社会からみておかしい、止めてほしいです。 (明石・IK) |
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外国人も敬遠 製造業を中心に人手不足で倒産も増えてるそうです。最低賃金で軽作業と言う名の重労働、いつでも解雇出来る非正規なんて誰もやりたがらないでしょう。 外国人の間でも日本の労働環境の酷さがバレて最近は日本人の派遣さんしか入ってきません。 (たか) |
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「はぐるま」への期待の一言 | |
はぐるまは、どこかの首相の様に聞くだけで終わらずに、我々の小さな悩みも共有してもらえます。そういった悩みがあることも、広く知ってもらえるというだけでとても安心があります。 また他の方の投稿を見ていると、同じ様な悩みを抱えていると思われる方もおられ、自分だけでは無いんだという思いになります。 これからも小さなことから大きなことまで幅広く、会社や世間の問題を取り上げてもらえる事を期待しています! この記事を読まれた方は、職場や家庭でも、はぐるまを推薦していただくようお願いします。もっとたくさんの人に共感してもらいましょう! (西神戸の星) |
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