「はぐるま」 2025年 新年号 NO.262 |
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Contents
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本年もよろしくお願いいたします
30年にわたり成長しない経済、福祉切捨て・消費税増税に加え、急激な物価高に賃金は追いついていません。人々の生活苦をよそに実態解明されない自民党の裏金問題への不信などで、自公政権は国民の審判により過半数割れに追い込まれました。
自民党の大敗は裏金問題が発覚し、選挙終盤非公認の裏金議員にも2000万円の政党助成金が支給された「しんぶん赤旗」報道が決定打となりました。
崩れた「自民1強」体制
野党が一致して反対すれば、安保法制などこれまでのような数の力による強行採決や、国会審議の軽視などは通用しません。
首相指名や臨時国会、特別国会の会期も、野党の合意なしには決まりません。予算案が否決され政権が行き詰まった場合など、内閣不信任決議案が可決された場合は、内閣は総辞職か衆院解散になります。
総選挙後、野党側が政治倫理審査会の開催を要求し、早期に臨時国会召集で合意し、人事も17の常任委員会の内、予算委など7つの常任委員会の委員長に野党がなりました。国会審議の充実と、政党間の協議・合意形成が国民に分かりやすくなることが期待されます。
国民の声で政治が動く国民の要求であり、多くの主要政党の総選挙の公約でもあった、今まで自民党の反対で実現しなかった、カネで政策を歪める企業・団体献金の禁止、
最低賃金時給1500円への引上げ、学費の助成・無償化、世界でも日本だけが認めていない「選択的夫婦別姓」。これらは少数与党の今こそ実現する
自民党の行き詰まり政治に代わる新しい政治の実現に向けて、各政党の真価が問われます。
誇りをもって働ける職場に |
昨年、社会から信頼を失う2件の法令違反が発覚しました。川重で働いている人たちは突然のマスコミ報道で知ることになり、「わが社も不正か」と驚きの声が職場にひろがりました。
2件の法令違反
法令違反は、潜水艦裏金問題と船舶エンジン検査不正というもので、それぞれ中間調査結果を報告しました。船舶エンジン検査不正は2000年以降に製造した673台のエンジンにおいてデータの書き換えが行われ、潜水艦裏金問題は約40年間に渡り不正が続けられ、どちらも長期間に渡ってコンプライアンス違反が行われており、許されるものではありません。
会社は調査に当たって、船舶エンジン検査不正に関しては、「真摯かつ誠実に協力した場合には、当該回答者は免責、回答せず後に、関与が判明した場合には、積極的な隠ぺい行為を行なったものとして評価」と、おどしともとれるようなアンケートを実施しました。
潜水艦裏金問題で、経営責任については潜水艦部門の責任者である執行役員を3月末で退任させ、橋本社長や金花会長を含む役員7名の報酬の一部返上を公表しました。
会社の信用を失う法令違反にもかかわらずこの処分内容で良いのか疑問が残ります。
誇りをもって働ける職場に
川重の2024年度の事業利益は1、300億円の過去最高額が予定されています。
今年の正規社員への賃上5%に相当する賃上げを、非正規社員にも行うべきではないでしょうか。
また生産を担う労働者は正規社員で採用し、長期で働いている非正規社員は正規に転換するべきです。
橋本社長は年頭あいさつで「業務フローを見直し、不正を起こさない仕組みづくりと不正発見の強化をすすめていきます」と述べていますが、管理監督の強化よりも、まず、何でも話しあうことができる風通しの良い職場にすることが重要ではないでしょうか。
わたしたちは、川重で働く人たちが誇りをもって働ける職場になるようにみなさんと共に頑張ります。
川重過労死裁判 不当判決 |
ご遺族が川重を提訴されてから2年8か月、1月15日に神戸地裁で判決が言い渡されました。
本裁判は
この裁判は、川重が、過重労働は無く安全配慮義務違反も無かったとして一切の責任を認めず、ご遺族に一言も謝罪しない非情で冷酷な対応に対して、ご遺族が被害者の尊厳を守り、同じような被害者を出さないために、謝罪と再発防止を求めて川重を提訴された裁判です。
裁判の争点
川重は自死ではなく事故死であり、過重労働もなく会社の責任は一切ないと主張。しかし2人分の仕事を被害者に押し付け、担当外のトラブル対応まで押し付けていたこと、こうした過酷な状況と慣れない海外赴任で追い込まれていく被害者の状態が明らかになりました。
極めて不当な判決
河本寿一裁判長は、かすかに聞こえる小さな声で原告の請求を棄却すると言い渡し、判決理由も述べず1分足らずでそそくさと退廷しました。満席の傍聴席はあっけにとられ事態を理解したときには裁判長は出口に向かっていました。
弁護団から説明された判決内容では、事故死との川重の主張は退けましたが、心理面も含む過重労働は認めず従って川重に過失はないとするものでした。
仕事に忙殺され孤独の中、もがき苦しみながら自死に追い込まれた、当時の被災者の実態から目を背けた極めて不当な判決です。
舞台は大阪高裁へ
原告と弁護団が控訴すると表明され、支援者から、死に追いやった川重を許さないと原告への激励、連帯を次々と表明されました。舞台は大阪高裁へ移り正義のたたかいが続きます。
【大河】 昨年12月3日夜、韓国の尹大統領は突如非常戒厳を宣言。宣言は一切の政治活動の禁止、報道機関の統制、令状なしの逮捕・捜索などを可能とし、軍の特殊部隊が国会を包囲。直後市民たちが国会前に駆け付け、大統領を弾劾しろと抗議しSNSで拡散。国会の中では職員らが兵士の侵入を阻止、与野党の国会議員は軍の封鎖をかいくぐり議場へ。翌4日未明与野党議員は戒厳解除の要求を賛成多数で議決、4時半に尹大統領が戒厳を解除。午後野党6党が尹大統領の弾劾訴追案を国会に提出した。 国会前には全国から数十万人の市民が集結、尹大統領の弾劾を求める集会を開催。兵役義務を控えている息子の母親は、市民に銃を向けるなんて胸が締め付けられると語り、高校生は教科書でのことが現実になり本当に怖かったと語った。5日、6日にはゼネストに7万人の労働者が参加、7日には全国32大学が民主主義を守ろうと集会を開催。14日国会議長が弾劾訴追案の可決を告げると、国会前大型モニターを見つめていた多くの市民から歓声が沸き上がった。そして1月15日捜査本部は大統領を内乱首謀者として拘束した。 1980年戒厳軍が市民や学生の民主化要求を鎮圧し多くの犠牲者をだした光州事件は、民主化運動の原点の一つとして、人々の記憶に深く刻まれている。誰も諦めていない最後までたたかい続けると語る彼らの言葉は、韓国に根付いた民主主義の強さを示した。 日本の自民党改憲草案は韓国の非常戒厳と同様に、緊急事態条項政令の導入を明記している。今回のような事態を許さない保障は、私たちが日本の民主主義を大きく育むことではないだろうか。 |
適正評価(SC)5月から施行予定 |
「経済安全保障」と称して米国など同盟国・同志国と兵器を開発するための「セキュリティークリアランス(SC)」の運用基準が公表され、5月から施行される予定です。
この運用基準は、開発に関わる関係者本人を含め、父母・兄弟姉妹、配偶者とその父母なども調査対象で、犯罪・懲戒歴や薬物の乱用、精神疾患、飲酒、経済的な信用状況など7項目が列挙されています。家族・同居人についても国籍などの報告を求め、海外渡航歴も原則として過去10年にわたって回答を求めるものであり、個人情報をさらけ出すものです。
適正評価を受けなければ、今の仕事から外される可能性もあります。運用初年度の今年の対象者は、民間人も含め数千人程度ですが経済安保情報に指定する要件によっては対象者が無制限に拡大するおそれがあります。
「103万円の壁」について |
昨年の総選挙で国民民主党が主張した政策、「103万の壁」を引き上げることが「手取りを増やす」唯一の方法であるかのように印象を与え、特に若者の支持を得ました。
それは税制の一部の改正を要求するものであり、財源の裏付けのない無責任さが問題になっています。
103万円とは
所得税の課税最低限度で、生計費には課税してはならないという考え方が反映したものです。
所得税の基礎控除48万円と給与所得控除の最低額55万円を合計した金額です。課税最低限の控除額は30年前に設定されたままで見直しが求められています。
年収の壁
この壁は103万, 106万, 130万と次々に現れ、税金と社会保険料の負担が増え、壁どころか崖になり収入が減ります。
例えば、学生を子に持つ親の場合、アルバイトで働く学生の年収が103万円以下であれば、所得税63万円、住民税45万円の控除が受けられます。学生の年収が103万円超えると扶養対象外となり、親の税負担が増え世帯収入が減ります。そのため、学生の働き控えが多く発生しました。
学業そっちのけで働かざるを得ない状況
103万円の壁の引き上げは学生に歓迎されましたが、学業そっちのけで働かざるを得ない状況は問題です。そもそも学生の本文は学業です。落ち着いて学問に専念するためには、国の責任で高等教育無償化、給付型奨学金を拡充させることが必要です。
当面、「手取りを増やす」には最低賃金をただちに時給1500円にする。社会保険料を軽減する。そして、生計費非課税を考えれば消費税を減税することです。
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読者の広場 |
青春18切符 青春18切符のルールが変わりました。5日(複数人で5回分)を期間内に自由に使えるお得な切符が、一人で5日連続で使わないといけないように改悪されました。こんな使い方ができる人は暇人か大学生ぐらいです。 つまり、新幹線や特急に乗れない貧乏人は旅行するな、と言うことですよ。 ![]() ![]() |
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新規一転 新しいビルに移って早や数カ月、朝イチ更衣室に着いたら気温0度にもなる昨年の状況を懐かしく思います。 住環境は確実に良くなったものの、職場の状況は昨今の景気に連動するのかイマイチぱっとしませんね。 少し前にキャリアチャレンジもありましたが、希望しても強い引き留めで諦めたりとかいう話も聞こえ、カワらない文化が続くんですかね。 外から刺激をもらい、また外へと返していく、良い技術があるのに、上手く融合させないと勿体ないです。 そこは今後の経営層に強く期待したいと思います! ![]() |
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新入社員だけ優遇 今まで賃上げなんかしてこなかったのに、某大手銀行では初任給を中堅の30代の平社員と同額にするそうです。 少子化で優秀な人材を確保するのが狙いみたいで、今いる社員の賃上げはしないようです。 (ボッチライダー) ![]() |
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納会の中止 神戸工場は夏の納涼会に続いて毎年例となっていた納会も不正の発覚で中止になった。忘年会の自粛要請も・・ 今回の不正は川重マンとしてホントに恥ずかしいかぎりだ。 ![]() (お酒好きの社員) |
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外国語の表記 私の職場にはいろんな国から外国人実習生の名目で働きに来ています。ただ、工場内は日本語表記のみでわかりにくいと思います。全ての言語を記載しろとは言いませんがわかりやすくするべきです。 あと、片言の日本語はわかっても、通訳やカウンセラーなんていませんよね。だから、派遣扱いにして責任を丸投げしていませんか?。 ![]() |
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物価上昇が直撃 何時も利用してるスーパーの価格が明らかに上昇してます。 酷いものでは¥50も上がってます。今までは安すぎたと言われるかもしれませんが、今年の冬は旅行諦めました。 町に行っても外国人だらけですし、たこ焼き1個¥100ですからね!店員も客も全員外国人でした。昔からある有名店なのに。 ![]() |
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明石工場のトイレ これだけ大きくて人の入れ替りが激しい工場なのに、トイレの場所がわかりにくい。看板もないし、マップもありません。 最悪は、個室に長時間こもる人がいて、使いたいのに使えない人も・・・。 ![]() |
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「平和が一番」 最近物騒な事件が多いですね。テレビで防犯対策を紹介していましたが、知らない人でも近所で見かけた人には挨拶をするのが良いとのことでした。悪い事をしようとしている人は、知られる事をとても嫌うらしいです。 会社でも周りの人に、少しでも元気良く挨拶していきたいと思います。 ありきたりですが、そうすれば少しでもコミュニケーションの良い職場になるかなと期待して。もうパワハラの噂を聞く事も無くなって欲しい! ![]() |
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【過労死判決に怒りの声】 ・血も涙もない、唖然としました。 ・あの短い判決には「エ~ッなに!」って思いました。日本社会のデタラメぶりを目の当たりにした思いです。 ・酷い判決、これでは安心して働けないです。遺族の方は、2度悲しい思いをされていることでしょう。 ・とんでもない判決です。日本の司法はどうなっているのでしょう。怒りを覚えます。 ・会社のために心身ともにボロボロになるまで現場所長として働き力尽きたのだと思います。人の命は物ではありません。許 せないです。 ・裁判官が会社のいい加減な主張が正しいと判断したことに憤りを感じます。何としても会社に非を認めさせたい。 |
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