明石工場の風景

川崎重工 明石工場 正門付近

 残暑厳しい日差しのなか、工場の中へ入る労働者の汗が光っています。
 正門では納入時間を指定された業者の車がひしめき合っていました。

 明石工場はカワサキのオートバイ、ガスタービン、ジェットエンジン、ロボットとユニークな製品をつくる部門と技術研究所が入った変化にとんだ工場です。
 そして約6000人以上が働いていますが、非正規従業員の割合は工場全体で4割以上にも及んでいます。多くの製品はこの不安定な雇用条件と労働環境の中で働く労働者の手でつくられています。
 工場はJR西日本の明石と西明石間の東西によりそった広大な敷地を占めています。

 さて先日新聞で「川重明石工場内で米軍の不発爆弾発見」と記事が載りました。それは明石工場の敷地内で米軍の250キロ爆弾の不発弾が埋まっているのが見つかったからです。地下4メートルの場所で戦時中の爆弾らしく、その処理は近隣住民の避難とJRをストップさせて先月実施されました。
 明石工場は戦時中、川崎航空機、戦闘機を製造していた軍需工場でした。その明石大空襲時に落とされたもののようです。
 戦後60年になる現在、今は華々しい製品を作っていますが、過去の軍需工場を思い出させる事件でした。

(05.09.25)