マルちゃんの"異議あり"トーク

−第1話:マルちゃんが「アベちゃんに異議あり」の巻−

 日本国中が2020年の「東京オリンピック開催」に沸き立ち、歓びの感動をマスコミが大々的に報じています。

 アベちゃんもこの時とばかり、「景気は上向いている」・「失業率が下がっている」と上ずった声でゴールデンタイムのテレビで叫び、「消費税増税の環境が整っている」と、お友だちのアソウちゃんと一緒になって舞い上がっています。

 そんな時、何やらゴソゴソと墓石が動き始めました。
 そこは、ロンドン郊外にあるハイゲイト墓地のとある一角です。
 どこかで、見たことのあるカール・マルクスこと「マルちゃん」のお墓です。
 次の瞬間、「バーン」という音。何んと"異議あり"の軍配!(何で軍配なのかな?)
 でも、何か言いたそうです。チョット、マルちゃんの"異議あり"を聞いてみましょう。

  アソウちゃん

失業率が下がったな。

  アベちゃん

景気も上がってきたしね。

  アベちゃん・アソウちゃん

いよいよ消費税増税の環境が整ったね。オリンピックの開催も決まったし、国民も舞い上がっているし・・・。チャンス到来だね。(二人、声をそろえて大合唱)



マルちゃん

異議あり!!

「失業率が下がった」のは、「職を求める労働者÷総労働者」のうち、ハローワークに職を求める人があまりにも酷いブラック化している職場環境のなかで、職を求める労働者が減っただけじゃ。

「景気も上がってきた」のは当たり前じゃ。生産や賃金が増えないのに日銀がジャブジャブとお金を垂れ流せば、円の価値は下がってゆき、円安になって輸入品が上昇する。特に、燃料費・原材料費が高くなれば、国内で生産している全ての商品が高くなるのは当然じゃ。「景気が上がってきた」のではなくて、いくら節約しても商品の値段がドンドン上がっているだけじゃ。

ましてや、オリンピックという目くらましを利用して、国民が舞い上がっているのをいいことに「消費税増税の環境が整ってきた」とは、何たる言い草じゃ。


アベちゃん

何を強がっているんだよ。衆参両議員とも過半数以上の議席を持っているんだよ。あとは、「オリンピック」という水戸黄門の「印籠」を全面にして推し進めればいいんだよ。

アソウちゃん

そうだ!そうだ!

マルちゃん

国民は、目くらましに必ず気付くし、気付かざるを得ないのじゃ。

経済とは、どこか異次元での金や物やサービスのやり取りが中心だと思いがちだが、本当はもっと身近なことなのじゃ。

世界の人々の毎日の生活そのものが、経済なのじゃ。

だから、国民は、その金と物・サービスに異変が起きたらすぐに反応するしかないのじゃ。

アベちゃん

そんなことは、お見通しだよ。大型公共事業を増やしたり、貧しい人には一時金も出すようにしているから、国民は納得するさ。

マルちゃん

ワシは、消費税を3→5%に上げた橋本元首相の嘆きを、あの世で聞いているから伝えてやっているんじゃ。

必ず国民は、物やサービスを節約するんじゃ。

つまり「消費制限」によって「経済」が行き詰まり、このまま突き進むと、景気は今以上に悪くなるのじゃ。

そして、あんたらは、国民から「倍返し」に合うのじゃ。

アベちゃん・アソウちゃん

どちらに、軍配が上がるのか楽しみだね。フフフ・・・ッ!

マルちゃんへの、共感・異論・反論・逆異議ありetc.待ってまーす!?

(13.11.02)