マルちゃんの"異議あり"トーク
−第12話:「自衛隊員だけの戦争法案じゃない・・・国家総動員体制確立」の巻−
2015年8月26日参院安保法制特別委員会で、日本共産党の辰巳議員が、中谷防衛大臣に「戦争法案」が自衛隊員だけではなく、国内外輸送関係者にも影響を及ぼす可能性があることを、イラク派兵(2003〜2009年)時における事実から追求しました。(しんぶん赤旗、2015.8.27)
また、影響を受けるのは輸送関係者のみならず、医療従事者にもあることを全国自治体病院協議会会長の邉見公雄(へんみきみお)さんが、痛烈に告発されています。(しんぶん赤旗、2015.8.29)
そんな時、またまた登場。マルちゃんの"異議あり"
「戦争法案」は、自衛隊員だけに直接影響を与えるのか、はたまた、国民の一人一人に直接影響を及ぼすのか、マルちゃんとアベちゃんのトークから見てみましょう!
マルちゃん |
中谷防衛大臣から、26日の質疑内容を聴いておるかな? |
アベちゃん |
当然、内閣の長たる総理大臣のわたくしは、すべて承知致しております。 |
マルちゃん |
ならば、ちょっと教えて欲しいのじゃが、2003〜2009年のイラク派兵時に武器・弾薬を含む物資や人員の輸送に、民間企業が関与していたと聴いたが、本当かな? |
アベちゃん |
それは事実です。 |
マルちゃん |
なるほど、それではもうひとつ聴くが、日本通運とも契約しておったそうじゃが、何を運ばせたのかな? |
アベちゃん |
わたくしが聴いておりますのは、武器や弾薬ではなく人道支援物資等だと聴いております。 |
マルちゃん |
民間企業が関与したのは、輸送関連のみかな? |
アベちゃん |
それについても報告を受けております。 |
マルちゃん |
ということは、今回の「戦争法案」では、「非戦闘地域」の枠組みを撤廃していることから考えると、自衛隊が行ける所は、民間企業も行かざるを得ないということからして、民間技術者も自衛隊員と同等の危険を伴うことになると考えるが、どうじゃな? |
アベちゃん |
(そうきたか・・・。) |
マルちゃん |
ならば聴くが、邉見公雄さんは、「安保関連法案は、『存立危機事態』では関連支援として、医療機関は公私を問わず戦闘要員を優先するように暗示しています。明文化されてはいませんが、医師も軍医として召集されかねません。国家あってこその国民、という国家主義的要素がきわめて強い法案です。」と警鐘を鳴らされておる。 |
アベちゃん |
それは先程話しました内容と同じでございまして、あくまでも医療機関自らのご判断で対応して戴ければ良いかと考えております。 |
マルちゃん |
公務員については、どうなるのかな? |
アベちゃん |
それはですね、公務員のトップであるわたくしの判断に委ねられるものと考えております。 |
マルちゃん |
それで、わしの方もスッキリしたぞ。 |
アベちゃん |
これからはでございますね、民や官の区別なくまた、働かれる人や家におられる人の区別なく、皆様一人一人が安全や平和の意識を高めて戴き、わたくしの推進する「積極的平和主義」にご協力を戴くという「体制」が、わたくしの願望でございます。 |
マルちゃん |
つまり、戦前の国家総動員体制そのものが、あんたの願望じゃな! |
マルちゃんへの、共感・異論・反論・逆異議ありetc.待ってまーす!?
(15.09.02)