マルちゃんの"異議あり"トーク

−第13話:「国民連合政府で戦争法をぶっ飛ばして明るい未来をの巻−

2015年9月19日未明、国会内外での反対の怒号のなかで「安全保障関連法=戦争法」が、参議院本会議で可決・成立しました。

同日、日本共産党の志位委員長が戦争法廃止の「国民連合政府」の実現を国会内外の人々に呼びかけました。

そんな時、またまた登場。マルちゃんの"異議あり"
国会内では多数議席をいいことに安倍自公政権は、戦争法も含めありとあらゆる悪法の製造マシンと化して、日本国民のみならず世界の人々への民主化に脅威を与えています。
しかし、民主化の嵐は他国だけではなく、私たち日本にも吹き荒れ始めています。この戦争法反対運動を契機として若者のなかに「民主主義ってなんだ?」という掛け声と共に、「憲法を守れ」・「民主主義を守れ」という声が、若者だけではなく老若男女を問わず国民の多数派になりつつあります。
そこで、アベちゃんとマルちゃん、そしてシイちゃんも交えどちらの多数派が、日本の未来のあり方を決めることになるのか話を聴いてみましょう!

マルちゃん

とうとう国会内外の反対の声を無視して「戦争法」いや、「安全保障関連法」を成立させたんじゃな。

アベちゃん

お陰様で、国民の皆様に議会へ送り出して頂いた私たち多数者によって、国民のご期待に添うべく、今後の日本のあるべき姿をこの「戦争法」・・・いや、「安全保障関連法」によって、体現させていこうと考えております。
「とりもどせ日本」というわたくし自身の思いも、一杯に詰まった「安全保障関連法」の成立に、感無量でございます。
(チョット、正直に語りすぎたかな・・・。でも、うれしいんだも〜ん!)

マルちゃん

あんたの思いは十分伝わっとる。
しかし、国民の思いは、180度違っておる。その思いを代弁しておる人を今日、呼んでおるのじゃがその人の話を聴く度量は持っておるかな?

アベちゃん

(いったい誰だろ・・・?まあ、すでに法案は成立しているし、国民もそのうち熱もさめて日々の生活で疲れ果てているから、いつか忘れるだろうし・・・。まあ、いいか!)
わたくしの度量からして、どのような疑問にもどのような意見でも、お受けして的確に応えさせて頂きます。

マルちゃん

それを聴いて安心したよ。
シイちゃん、どうぞ!

シイちゃん

日本共産党の志位和夫でございます。

アベちゃん

(知ってるよ・・・だ)
そのせつは、いろいろと貴重なご意見を賜り感謝しております。
ところで、まだ何かわたくしにご意見がございますか?245日の長きにわたっての国会で、ご意見は出尽くしたと思うのですがね。

シイちゃん

245日間の国会を通じてはっきりしたことは、国会内外の反対意見には耳を貸さず、強行採決の連続で日本の未来に関わる異質の危険を日本国民に背負わせたということです。
わたしたちは、国会周辺のみならず全国津々浦々で巻き起こっている、戦争法反対の声を体現させるべく戦争法が成立した、その日に「戦争法廃止の国民連合政府」実現の呼びかけを出しました。

マルちゃん

その「国民連合政府」とは、どのようなものなのかチョット聴いても良いかな。アベちゃん!

アベちゃん

何かささやかれておられたと思いますが、まあ、わたくしの度量からして、しっかりと受け止めさせて頂きますから、どうぞ、ご自由に!

シイちゃん

それでは、簡潔に申し上げます。
わたくしたちが戦争法阻止の話を全国で行ったなかで国民の皆さんの切実な、「立憲主義・民主主義をとりもでせ」・「野党がバラバラでは安倍政治の暴走を止められない」・「本気で安倍政治を止めるには共産党も変わらなくちゃ」などなどの、ご意見を頂き腹を固めて本気で考え抜いたものが、「戦争法廃止の国民連合政府」実現の呼びかでした。

アベちゃん

まあ、前置きはいいですから手短に。

シイちゃん 

承知しました。
まず、第一の呼びかけは、「戦争法廃止、安倍政権打倒のたたかいをさらに発展させよう」というものです。
第二の呼びかけは、「戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して国民連合政府をつくろう」というものです。
第三の呼びかけは、「『戦争法廃止の国民連合政府』で一致する野党が、国政選挙で選挙協力を行おう」というものです。

アベちゃん 

マルちゃんじゃないですが、"異議あり"・・・ですよ。
安倍政権打倒を言われるのは結構ですがね、野党がバラバラの状態で何が出来るんですか。えーどうなんですか。

シイちゃん 

だから、わたしたちは、「立憲主義・民主主義」を破壊するという異質な危険をもっている「戦争法」廃止という「国民的大義」で一致するすべての野党と、選挙協力を行うことを心から呼びかけるとともに、その実現のために誠実に力をつくす決意です。

アベちゃん 

決意は、わかりましたけどね。
「大義」って言われるんだったら、各野党の持っておられる「大義」。例えば、「安保容認」・「安保反対」なんかの野党間の根本的違いはどうするんですかね。

シイちゃん 

わたくしどもは、野党間での国政の政策的違いが存在していることは、十分承知しております。
そうした違いがあっても、互いに留保・凍結して、憲法違反の戦争法を廃止し、立憲主義の秩序を回復するという緊急・重大な任務で大同団結しようというのが、わたしたちの提案です。

アベちゃん 

さっきから聴いてりゃ、「憲法違反の戦争法」だの、「立憲主義の秩序を回復する」だの、言いたい放題ですが・・・。
始めに言いましたけどね、バラバラ野党で何ができるんですか。
安倍自公政権は、次の選挙に向けての消費税軽減税率の話し合いも進んでいますし、マスコミ対策として、朝日放送の報道ステーション・NHKのクロズアップ現代・毎日放送のNEWS23への圧力・・・!!
(俺って何か変なこと言ったような・・・!?)
どちらにしましても、わたくしどもは、打つべき手を確実に実行しておりますので、バラバラ野党には負けません。

シイちゃん 

野党はバラバラではありません。先の国会では戦争法案が審議入りして以降、衆議院段階で2回、参議院段階で4回の合計6回の野党党首会談をやりました。9月18日の野党党首会談では、「どういう事態になっても、今後とも憲法の立憲主義・平和主義・民主主義を守るために協力して行動する」ということを確認しました。
また、昨年12月の衆議院選挙で沖縄では、辺野古のアメリカ軍新基地建設反対という「オール沖縄」の一致点で沖縄県民と野党が協力し、4選挙区すべてで自民党に勝利したことは記憶に新しいところです。

アベちゃん 

まあ、ちんまい地域では、そんなこともあるでしょうけどね。でもね、根本のところで共産党アレルギーが各野党にはありますよ。絶対!
いくら共産党だけが力んでも、ダメよダメダメ。

シイちゃん 

各野党内に共産党アレルギーが存在していることも承知しております。だから、わたしたちは「清水の舞台から飛び降りる」気持ちで「腹を固め」、そして「本気」で先の提案をさせて頂きました。
「とりもどせ立憲主義・民主主義」の掛け声のもと、国民と野党が一致団結して自公政権を打倒し、「戦争法廃止」・「集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回」をやり遂げます。

アベちゃん  

わたくしも、「本気」で打つべき手を打とうと思っていますがね。
フランスでの無法なテロに対しての対策として、「共謀罪」導入も視野に入れながら・・・。(あぶない、本音をしゃべるところだった。)
「1億総活躍社会」を目指して世界に飛び出しま〜〜〜す。

マルちゃん 

"異議あり"
国会で3度も廃案になった「共謀罪」導入を、フランスのテロを口実に持ち出すとはなんたることじゃ。
「共謀罪」は、犯罪行為を行わなくても「共謀」とみなされたら、とらえられるという「現代版治安維持法」という悪名高き法案じゃ。
一旦導入されたら言葉尻をとらえられて、「内心」まで処罰の対象にする危険極まりないものじゃ。
昨年成立した「秘密保護法」、今回の「戦争法」、次の「共謀罪」の3点セットが完成すれば、まさに、戦前の「治安維持法」下で「国民総動員」で戦争に突入させられた時代と、まったく同じ状況じゃ。

シイちゃん

マルちゃん、最後にひとこと発言させて頂きます。
戦前の日本と現代の日本では、決定的に違っています。
それは、戦前は日本共産党が弾圧され、国民も見ざる言わざる聴かざる状態にされて、戦争に突入しました。
しかし、現在は違います。日本共産党も国政で躍進させて頂いていますが、それよりも、もっと大きな決定的な違いは、国民一人一人が自ら考え行動している人が多数派になろうとしている事実です。
わたくしは、ここに日本の明るい未来を見た気がしております。
アベちゃん、如何ですか?

アベちゃん 

日本の未来は、内閣総理大臣である安倍晋三が決めます。

マルちゃん 

民主政治か独裁政治か!
いよいよ日本の未来を決する時がきたな!

マルちゃんへの、共感・異論・反論・逆異議ありetc.待ってまーす!?

(15.12.06)