マルちゃんの"異議あり"トーク

−第2話:「積極的平和主義」の巻−

 「積極的平和主義」・・・!? それって何ぁに?
「積極的平和主義」発案者のアベちゃんは、アメリカの意向とも相まってここぞとばかりに、「積極的に平和主義を追求するには、秘密保護法が必要です。」と声高に叫んでいます。
 しかし、しんぶん赤旗に服飾評論家のピーコさんが「秘密保護法案」について、「特高警察ができて、治安維持法ができていった戦前みたい。」、「積極的平和主義と言うけど、いつでも兵隊を送れる国にしたいんでしょ。」と語っています。

 「積極的」に「平和主義」を追求することは、良いことじゃないのかな?ピーコさんは何をそんなに心配しているのかな?
 そんな時、またまた登場。マルちゃんの"異議あり"。
 マルちゃんは、アベ派?ピーコ派?

  マルちゃん

勿論、ピーコ派じゃ。

ワシは聞きたい。「平和主義」になぜ「秘密保護法」が必要なのかと。

ピーコさんが言っているように、戦前のような「治安維持法」で国民の目や耳や口を塞いで、アメリカが引き起こす戦争に「兵隊を送れる国」にしたいのじゃ。

いくら「積極的平和主義」という美名を使おうが、やろうとしていることは「秘密保護法」に透けて見えとる。

アベちゃん

グローバル化している世界の中で、経済大国日本として期待される役割は、世界平和の貢献なんだよ。

平和な世界は、節度ある規律が必要で、その維持のためにも積極的な平和維持活動が必要なのは当たり前なことだよ。

マルちゃん

武装した軍隊が紛争国や地域へ派兵されて起きることは、「戦争」しかない。

日本は、明治維新後の70数年を「戦争」に明け暮れた国として、その後、70年近くを「平和」な国として生きてきた。そんな歴史を見てきたから、心配なのじゃ。

アベちゃん

「戦争」は、全て悪ではないでしょ。

「戦争」は、技術の発展という側面も持っているし、日本企業が世界で飛躍するためにも、平和が維持されている市場が必要なのは、当たり前のことだよ。

マルちゃん

異議あり!!

「もし、戦争が無かったら」、日本も世界も、「戦争」が起きる前の人間・財産・文化などは、それ以降の社会に引き継がれ、「戦争」で破壊され再構築しなければならない復旧費という莫大な費用分が、いろんな分野の発展に注がれたはずじゃ。

「戦争」やそのために必要な兵器は、世の中の発展に必要な拡大再生産にとって、一握りの軍事産業を除く大多数の産業には害悪なのじゃ。

その根拠は、つい最近アメリカが債務不履行に陥りかけた状況に見られるのじゃよ。アメリカは、ソ連との冷戦以後も、戦時体制の維持やいろんな紛争の当事国として軍事費を垂れ流し、国が借金で破綻寸前になっている。

アベちゃん

日本は、大丈夫だよ。

よその国と違って、国債や地方債を持っているのは、日本の企業や国民が大多数だからね。

それに、消費税という無尽蔵の財源もコントロールしているしね。

マルちゃん

どこまで能天気なことを言っているのじゃ。

日本の企業といっても、外国資本がかなり入っている。つまり、外国資本が日本の国債や地方債を持っているのと同じ状況じゃ。

「戦争」によって破壊された人間・財産・文化などなどを、一度、冷静に試算してみたらどうじゃ。人一人が人生を全したらどれだけ世界経済に貢献できたか、過去の財産を築くのにどれだけの人・金が注ぎ込まれたか、一つの文化が育つためにどれだけの時間・人・金が必要だったかを!

一握りの軍事産業の利益のために、「積極的平和主義」を御旗にしても、世界・日本の人々はお見通しじゃ。

ヒットラーがワイマール憲法の下で「戦争」を突き進んだという歴史を、そのまま真似しようとしても、ダメじゃ。行きつく先は、ヒットラー自身が体現している。その歴史について学ぶことじゃな。

アベちゃん

何と言おうと、数は力。自民・公明・みんなとスクラムを組んで発進!!

マルちゃん

どこまでも行っても能天気な男じゃ。

このままじゃ、先の第一次安倍内閣と同じ憂き目にあうのも時間のもんだいじゃ。

そして、世界の人々から「100倍返し」に合うじゃろう。

アベちゃん

どちらに、軍配が上がるのか楽しみだね。フフフ・・・ッ!

ピーコさんは、語っています。「秘密保護法に限らず、このままだと国の形が大きく変わってしまうと思うの。私たちはこの大事なときにきちんと物事を見極めなければならない。それなのに知る権利に制限なんか加えられたら、もうどうしようもないじゃない。声を上げていくしかないんだと思う。」

マルちゃんへの、共感・異論・反論・逆異議ありetc.待ってまーす!?

(13.12.01)