「原発は環境にやさしくない」を読んで

 読者の方から「原発は環境にやさしくない」の感想をいただきましたので紹介します。


「原発は環境にやさしくない」を読んで

NAO

 核分裂で生じる莫大なエネルギーを利用して発電している原発は欠陥商品なのですね。本来軍事利用優先で開発されたものを、安全面をなおざりにした未完成な技術を転用したため、原発を制御しかねる危険をも持ち合わせているのですね。

 この地震国日本では、街と隣り合わせに多くの原発が作られています。「トイレのないマンション」と言われているとありますが、使用済み核廃棄物が出し続ける放射線の完全な処理方法も、古くなった原子炉の廃棄処分方法も未解決のまま、蓄積される一方の使用済み核燃料の再利用の道を突き進んでいるとは、本当に恐ろしい事です。

 ネットで調べると1979年アメリカ政府が新規原発建設中止に追い込まれたスリーマイル島原子力発電事故、1986年直接的な死者が9,000人との評価もある人類史上最悪のウクライナのチェリノブイリの原発事故、1999年2人の犠牲者と667人の被爆者を出した東海村の事故、その間も原発関連事故が実に多くの事故が載っていました。事故が起きてからでは取り返しがつきません。核爆弾や核実験で被爆した上に、原発事故で被爆するなど許されて良い物ではありません。

 爽やかな青空を背景に「CO2を出さないクリーンエネルギー」の宣伝をする日米大企業が売り出している商品「原子力発電」は、政府も加担した電力「偽装」ではないのでしょうか。
 これからのエネルギーを原発ではなく「日本で現在使用されている13倍もの再生可能エネルギー」に切り替える事で、安全な社会にして欲しいと切に思いました。


(11.01.10)