神戸三宮・そごう前の街頭演説会に行ってきました!

 読者の方から8月8日に神戸で行われた志位委員長の街頭演説会の感想が寄せられましたのでご紹介します。


 開始時間の12:45にはかなりの炎天下のもと、集まってきた人、人のなかで"生"志位委員長の話を聞いてきました。 
 兵庫の小選挙区予定候補者のみなさんの紹介のあと、とてもわかりやすい言葉で、約40分ほど語りかけられた志位さん、すごいです! この内容をテープにでも録っておきたかったなあ、とつくづく思いました。
 自公政権のもとで、どれだけ国民の暮らしがズタズタにされてきたのか、そのなかで日本共産党がいつでもどこでも国民のいのちと暮らしを守る立場で、自公政権に正面から対決してきたということがよくわかりました。
 志位さんの話のなかで印象に残った部分を書いてみたいと思います。

 「なかでもOECD加盟国の中でも医療保障の面で日本ほどおかしなことになっている国はない。総選挙が行われるこの8月は広島・長崎に原爆が落とされ、終戦後64年を迎えますが、64年前、焼け残った廃墟から日本の戦後復興に力をつくしたのは、ほかでもない、現在75歳以上の方々です。そんな方々を囲い込み差別する「後期高齢者医療」などといったものは世界のどこにもありません。」

 これには涙が出ました。私は被爆2世ですが、生前、父から聞いていた、B29の爆撃を逃げ惑ったこと、被爆によるやけどで死にかけたが彼岸の彼方の直前で引き返してきたということ、祖母が子供を育てるため4里もの道のりをお米を担いで食料を調達したことなど、いろんなことが頭をよぎり、いったい誰が今の日本の土台を作ってきたと思っているの? なんて愚かな自公政権・・・と腹立たしさがこみ上げると同時に志位さんの思慮深いことばにジーンときました。

 「先進30カ国のなかで高校の授業料がかかるのは日本含め4カ国だけです。
 日本では奨学金を借りると卒業とともに子供が借金を背負う。お金が払えないから学校へ行けない、そんな悲しい子供をつくってはいけない。高校の授業料を無償に、そして高校と大学で返済不要の奨学金の創設が必要です。」
 「日本では医療にかかると窓口で3割もの患者負担を取られるが、こんな負担は先進国では日本だけです。ヨーロッパでは無償なのです。
 イギリスにいる特派員が病院に行って確かめてみると、これがまたふるっていまして、会計はあるにはあるのですが、お金を取るのではなく、逆に病院への交通費を支払ってくれる窓口なのですね。(←これには、ホーッ、という聴衆の大きなため息が漏れていました。)
 "窓口負担ゼロ"の第一歩として、子どもの医療費無料化制度を国の制度として創設するとともに、75歳以上の高齢者の医療費を無料化します。」
「『派遣切り』やめよ、と日本経団連、トヨタなど財界・大企業の代表に直談判に共産党だけが行っているのですね。これにはユニクロの会長が「大企業に共産党の人たちだけが訪問し『雇用の維持』を求めたが、本来は総理が行くべきだった」と韓国紙「ハンギョレ」で紹介されました。」

 「核兵器のない世界の追求」を宣言したオバマ大統領に、その勇気をたたえ、「核兵器廃絶の国際交渉の先頭に立ってほしい」という書簡を送ったこと、これに対して、オバマ大統領側から心のこもった返書が届いたことが紹介されましたが、これはアメリカ合衆国と日本共産党との間に公式の話し合いルートがひらかれたということで、とても画期的なことと思いました。
 自公政権が退場したあとの日本、その真っ白なページにどんなことを描くのか、それは私たちひとりひとりの選択にかかっていることなのですね。

 「国民が主人公」の新しい政治・・・財源をどうするのか。これには自公・民主も結局のところ消費税に頼ろうとしているが、共産党は違う。
 無駄遣いの一掃という点では、年間5兆円という軍事費、そして大企業・大金持ちへのゆきすぎた減税をやめて7兆円。たとえば軍事費。とりわけ米軍への「思いやり予算」のなかでも米軍将校の住宅は230uほどもあり、お風呂が3つもある。これへの政府の答弁がふるっている。なぜ3つも必要なのか?『アメリカ人は身体が大きいからだ』」(失笑)

 無駄というなら、年間320億円もの政党助成金を国民の暮らしに回せばいい。
 大企業・大金持ちへの応分の負担を、という面では、オバマ政権が今後10年間で富裕層への増税を100兆円やると言うんです。これを財源に医療保険と庶民減税に使うと言うんです。アメリカのいいところは日本もどんどん取り入れたらいいと思います。

 志位さんは総選挙で民主党中心の政権ができた場合について、民主党は「財界中心」「軍事同盟絶対」という政治のゆがみの大もとをただす立場にない、と日本共産党との違いをのべたうえで、「日本共産党は建設的野党として、個々の問題では『良いものは賛成、悪いものは反対』の立場で、現実政治を1歩でも2歩でも動かすために力をつくす、そして国民の願い実現の推進役として、また間違った政治への防波堤として、消費税・憲法・農業などさまざまな分野で国民の切実な声を守り抜くために全力をあげるので、共産党を大きくのばしてください。」と訴えられました。
 猛暑のなか、志位さんは今日8日は午前は草津、昼は神戸、そして夕方には福岡を2箇所回る予定になっていましたね。
 ひとりでも多くの人が、そんなエネルギッシュな"生"志位委員長の話を聞いて、くらしに安心と希望を取り戻す新しい日本を作る、まさに大きな「選択」のチャンスが今度の総選挙なのだということを感じてもらえれば嬉しいと思いました。


(09.08.08)