目先の利益優先の「縮小・撤退」方針は社会的責任の放棄では!
大企業は、多くの命と労働力をあずかり、下請企業や地域等に支えられ、共に発展してきました。川重の造船業は、120年の歴史を刻んでつくりだした「ものづくりの生態系」と言えるでしょう。
それを、もうからなければ事業の「撤退」もあり得るというのでは、あまりにも身勝手過ぎるし、大企業の社会的責任を放棄するものと言わざるを得ません。
日本の造船業は、安全で高性能・高品質な船舶を世界に供給することによって、世界の貿易の発展に大きく貢献してきました。今後も、海上荷動量が増加する見通しであり、造船業は未来ある成長産業です。
いま経営陣に求められることは、造船業の歴史に誇りをもち、さらに魅力ある造船業に発展させる施策を示すことではないでしょうか。
120年、労働者・地域等が守り育てた造船の灯を決して絶やしてはならない。造船業は成長産業であり、夢と希望です。神戸にとってはシンボルです。
(16.12.08)