川崎重工株主総会レポート

 読者の方から株主総会に出席した感想が寄せられましたので紹介します。


 6月25日に神戸国際会館で開催されました。総会では、経過報告について8人、配当問題について1人、役員選出について1人、合計10人の株主が発言し、全体としては、最近世間を騒がしている雇用問題と環境問題が焦点となりました。

 まず雇用問題については、「人に優しい企業にすべきだ」「造船業は昔から下請と2人3脚で発展させてきた」「派遣労働者が減らされているが、何人減らしたのか。今後どのようにするのか」「非正規の労働者は労働者数に入れないのか」「株主、社員、派遣労働者などがいてこその会社だ。人間を大事にする力強い言葉がほしい」「地方選で違法をしているのではないか」などの発言がありました。
 それに対する役員の回答は、「従業員、人材は最も重要なもの」「派遣社員・期間社員は約1万人いる」「減らした人数は変動するからわからない」「選挙の違法は調査したがなかった」というものでした。

 環境問題については、「環境にやさしい企業にすべきだ」「水上バイクは企業のイメージダウンだ」などの発言がありました。

 株主の発言は、川崎重工の伝統を受けつぎながら、発展を願うという立場での発言でした。また、派遣社員が多く辞めさせられていることから、「人間に優しい企業に」「環境にやさしい企業に」という思いが反映された総会でした。


(09.07.28)