「23春闘を元気にたたかう」つどいに参加
賃上げ春闘へのパワーを感じました


読者の方から投稿がありましたので紹介します。

3月5日(日)、神戸三宮「神戸芸術センター」で開催された「23春闘を元気にたたかう 西日本金属労働者のつどい」で川重の過労死事件の「支える会」の訴えに参加しました。

会場のセンター内の「芸術劇場」(1,100人収容)の広い会場に九州や岡山、京都、愛知など西日本の各地の金属労組の組織・支部から沢山の労働者が集結されていました。

驚いたのは20代、30代の若い世代が多く、開会前の15分くらい、20名くらいのコーラスで会場が盛り上がり、最後に「翼をください」「がんばろう」(戦後大ヒットした労働歌、川重では歌ってるのかは?)の歌をステージと客席が一体となって元気よく歌うなどは初めての経験で新鮮でした。「がんばろう」は生で聞いたことがなく、力強く、パワーが出るいい歌だとワクワクする気持ちになりました。

つどいは、春闘で賃上げを勝ち取ろうとする金属労組、参加者の意気込みが伝わってきました。各組織・支部のパフォーマンスもあり和やかな中で進行しました。

賃上げに期待する若者の訴えも印象的でした。
「車を買うのを諦めた」「これ以上何を節約すればいいのか」「まともな生活、普通の生活を望んでいる」「一時的な賃上げでなく将来に希望が持てる賃上げを」など。

「支える会」の代表幹事でもあり国民春闘兵庫県共闘委員会代表幹事の成山太志兵庫労連議長、東日本集会実行委員会代表委員の三木陵一氏が連帯の挨拶をされました。

挨拶は「本気で賃上げを勝ち取るためにはストライキを構える覚悟が必要」「労連内で今年は60くらいの組織がストライキを構えている、昨年の倍くらいの勢い」「16,000円程度では実質的な賃上げにならない」「この春闘はこれまでとは違った春闘になる」「岸田政権の大軍拡で43兆円も軍事費につぎ込んでいる場合ではない」と言ったような内容だったと思います。

異常な物価高、上がらない賃金、働く者と家族の生活を守るために、妥協は許さない、大幅な賃上げを必ず勝ち取ろうと訴えられました。その通りと思いました。

三木氏は「過去にも物価高騰は有ったが賃金も上がり生活は守られた。それが経営者の最低限のモラルであり、社会のコンセンサスとなっていた。今の経営者にはそれが無くなっている。ここが過去と今の決定的な違いだ」との発言に、なるほどと思いました。

利益ばかりを追求し労働者の暮らしを守ろうとしない経営者が今の社会を壊す原因の一つになっていることがスーッと理解でき、川重でも同じような「本来の経営者としてのモラル」が無くなってるなと思いました。

従業員や働く労働者の人間らしい労働環境や生活はほったらかしです。これでは仕事に対してポジテイィブで充実した心理状態は醸成されないのはあたりまえだなと思いました。

肝心の川重過労死裁判の支援の訴えは、支える会メンバーがステージに上がり、岡崎事務局長から客席の皆さんに事件の概要、なぜ裁判になったのかを概略説明し、川重の非常識な対応を許さないたたかいへの支援を訴えました。

開会前には、会場入り口でビラを配るとともに公正な裁判を求める裁判所への要請署名をお願いしました。「ひどい話や」「あれはいかんな」などと署名の列ができるほど関心をもって頂きました。想定を超える署名が集まりました。


JAL不当解雇事件で2012年から粘り強くたたかっておられる「不当解雇とたたかう日本航空労働者を支える会」の皆さんもビラを配布され、ステージでも支援要請のお願いされ、会場から温かい拍手が送られました。直接お会いしてお話しできたのは初めてでしたが、こうした闘いの大先輩に「ともに頑張りましょうと」励まして頂きました。
労働者の生活、人権を守るために一緒に連帯してたたかいたいと思いました。

川重でもこのつどいのような「元気な春闘決起集会」が開かれると良いな、どんな決起集会をしているのだろうと思いながら、元気をもらった一日になりました。

もらった元気を無駄にしないためにも、川重で働く仲間にとっても元気な春闘で賃上げを勝ち取ってほしいと思い、この記事を投稿しました。
「頑張ろう」川重労組、労働者。


(A.I 記)


(23.03.07)