第6章 働くルールの確立のために(その1)−権利闘争の課題

第6章では、「労働者の権利意識度で、何気なく見過ごしている、あるいはわかっていてもあきらめている労働者の権利はないか。また、周囲の労働者が気がついていない、労働者の権利はないか。」について話し合われました。

Fさん:労働者がわかってても、諦めているものにストがあるな。
Eさん:サービス残業もあるよ。
Iさん:利益を出さないと、会社は潰れるという考え方もある。
Cさん:仕事があるだけましや、という声もある。
Aさん:会社あっての労働者ってことかな。逆だけどね。
Bさん:気付いていない権利では、権利があることに気付いていない。
Gさん:気付いていないことを言えといわれても無理だよ。
Eさん:労働時間の始まりをどの時点とし、終わりをどの時点とするかの定義が不明だ。トヨタでは門の入口と出口だ。
Jさん:本に書かれているILO条約などの労働者の権利は、「1.人間としての尊厳をもって自由に働く権利、2. 安全で健康に働く権利、3. 不当な差別を受けずに平等に働く権利、4. 人たるに値する生活を営める労働条件で働く権利、5. 労働の権利、労働能力を向上・発展させる権利、6. 労働者として団結し、団体行動する権利」などだけど、この権利を知っておく必要がある。労働者の権利の認識と自覚が不可欠だ。
Fさん:まず、権利を知ることだ。

◎目からウロコその6:まず、権利を知ること!