■2008.12.16
落葉をまとった木立が陽光を燦々と浴びている風景が、目に付く季節になりました。 一方、私達の生活に目を向けると厳しい現実が、新聞・テレビを通じて毎日報じられています。 アメリカの金融危機に端を発した世界的な経済の減速は、我国の雇用環境を一変させています。 学生の内定取消し、就労者の1/3を占める非正規雇用者(派遣労働者、期間工など)の契約更新を取り止めて、失業者が大量に生み出されようとしています。 これまでアメリカなどに輸出して大儲けを上げてきた大企業が競い合って、人員整理を公表しています。 これでは、国内の消費を今まで以上に冷え込ませ、更なる失業者を生み出すのは必至となります。 これに対して、日本共産党は"国内の購買力を温める政治に舵を切り替える"ことを訴えています。 今こそ、大企業の派遣切りを中止させて雇用を守り、国民の懐を温める政治が望まれます。
■2008.12.07
世界を揺るがしている不況の中、日本では非正規労働者の大量解雇が大企業を中心にやられています。政府の統計でも3万人を超えるといいますから、実際はもっとひどいでしょう。 しかも率先して首切りをやっているのは、奥田前日本経団連会長の出身企業であるトヨタと、御手洗現会長の出身であるキヤノンのグループ会社です。
非正規というだけで、仕事も正社員と変わらないのに真っ先に切り捨てることは許されません。しかも解雇を進めているほとんどの大企業は「赤字」ではなく「減益」というだけで、配当は減らさず、大量の内部留保も手付かずのままです。
人間は生れ落ちた瞬間から人生をまっとうするまで働き、糧を得て生きなければなりません。 それを、「企業の儲けが減った」というだけで生活の糧を奪っていいはずがありません。雇用の確保は企業の重要な社会的責任のひとつです。 また、政府も雇用保険の拡充などでしっかりしたセーフティネットを作るべきです。
■2008.11.29
世界のGDP(国内総生産)総計が48兆ドル。金融資産総額は152兆ドルで世界のGDPの3倍、金融派生商品(店頭デリバティブ)の取引残高が516兆ドルで世界のGDPの10倍と試算されています。 あり余るマネーが金融だけでなく原油や穀物など人々の生存にかかわる商品まで投機の餌食にしています。 途上国では食料を求める人々の暴動がおき先進国でも国民を生活苦が襲っています。マネーの暴走は金融危機を引き起こし、中小企業の倒産と失業増など経済の悪化が世界的に進んでいます。
この米国発金融危機を受けて11月14,15日にワシントンで主要20カ国・地域(G20)金融サミットが開かれました。G20の国内総生産の合計は世界経済全体の8割強、人口で3分の2を占めます。 少し前まではアメリカ主導の先進資本主義国のみのサミットで調整できていましたが、国連同様世界の合意が必要な時代になってきました。 G20ではカジノ資本主義や一部先進国の無策、IMFの非民主的構造などが指摘されドル基軸体制の検討も一部表明されました。 G20の結果は金融機関の活動を市場原理に委ねようとする米国流「新自由主義」が破綻し、その方向転換が避けられなくなったことを示しています。 なかでも、中国、インド、ブラジルなどの新興国の存在感が目立ちました。 日本の麻生首相は世界に誇れる「経験」を披露し10兆円の大盤振る舞いを主張しアメリカへ追随しましたが、日本のみならず世界からも相手にされませんでした。
■2008.11.09
アメリカの大統領選挙で民主党のオバマ候補が圧勝しました。 人種差別のアメリカで初めての黒人の大統領が選ばれたのです。 上下院の両選挙でも民主党が圧勝しました。 世界各国からのアフガニスタン・イラク戦争への非難が国内にもありました。 アメリカ発の世界恐慌不安にも大きな国内批判が爆発しました。 ホームレスの元海兵隊員は、「歴史がつくり上げられようとしている。その一部になりたいのです」と語って投票所へ行きました。 30代の主婦は「オバマ政権で、奇跡が起こるとは思いません。少なくとも経済の沈下をくいとめて、米国内の国民生活を温める方向に進んでほしい」と語ってオバマ候補へ投票しました。
「チェンジ」という掛け声だけでは、国民を惑わすことはできません。 誰のために、何を言うかではなく、どんな行動を起こすのかを国民はしっかりと見ています。
アメリカの民主党は、ベトナム戦争を起こし、1929年の大恐慌の教訓として成立した銀行と証券の分離を決めていたグラス・スティーガル法を骨抜きにして、サブプライム住宅ローン問題の戸口を開いた政党です。
アメリカの国民はしっかりオバマさんと民主党の行動を見ています。
麻生さん、日本国民も一票を手に、あなたの行動を見ています。
■2008.10.29
秋も深まり、急に寒くなってきました。寒くなったのは気温だけではなく、これまで大もうけをしていた輸出大企業も円高と株価の急落で、急遽減産体制に入っています。 そんな中、景気悪化を理由とした「首切り」や「派遣社員の雇い止め」がはじまっています。同時に、大銀行による中小企業への「貸し渋り」や「貸しはがし」も起こっており、このような大企業の横暴は絶対に許されるものではありません。 経済が大変なときこそ大企業としての社会的責任をはたすべきではないでしょうか。
■2008.10.17 元気な共産党の姿をみて
10月11日元町大丸前で志位委員長の演説を聞いてきました。 多くの人が演説を聞こうと集まってるのにちょっと興奮しました。 日本共産党が政治の中身を変えていくんだという心強いメッセージをなまで聞けて良かったです。 具体的な内容に「そうだ」「そのとおりだ」と心の中で拍手して納得している自分がいました。 国民の暮らし、平和をこわす大もとにあるのが、大企業中心・アメリカいいなりの「二つの政治悪」を正し、「国民が主人公」の新しい政治への転換を訴えていました。 派遣労働問題では、なぜ今派遣労働者が「ねじやボルトのようにモノ扱いされて、使い捨てされている」のか、よく分かりました。 現実は、誰でも分かるのです。 しかし、現実を変える方法が見えないのです。 今日の話を聞いて、頭の中も心の中もすっきり。後は行動あるのみ。
今日のひとこと 百聞は、一見にしかず
■2008.09.23 明るく強い国
毎日毎日様々なことが次から次へと起きている世の中。 一つ一つのことがばらばらのようで、本当のところは、ひとつのところにつながっている。
日本を明るく強い国にするのが私の使命という麻生内閣が発足した。 老後の年金問題を解決してくれるのならば、明るい日本への道も見えてくるだろう。 「人間らしく働きたい」という青年たちの願いを実現できるのならば、未来ある強い国になるだろう。 自分たちの老後の時代には、年金なんてもらえないという青年の不安もなくなる。
お手本にしたい強いアメリカも今は強くないのが現実。 29日には、大統領も約束し大丈夫といわれていたのが、一晩で崩れたのだ。 金融危機の切り札といわれる金融安定化法案が議会で否決された。 米国民は、「金融機関ではなく、俺たちを助けてくれ」と。
庶民のこころが分かる政治を求めたい。
■2008.09.13
地球温暖化の影響か、猛暑とゲリラ豪雨の多かった今年の夏でしたが、急に過ごしやすくなってきました。 ついこの前までの蝉しぐれが、さわやかな虫の音に変わっています。季節は確実に変わっています。 政局もここへ来て大きく展開し始めました。福田首相の突然の辞任により、安倍内閣につづく前代未聞の2代に渡る政権投げ出しという事態になり、いよいよ総選挙の可能性が強まってきました。次の総選挙ではアメリカ言いなり、大企業本位の政治にはっきりとノーの意思表示をし、悪政に終止符をうちたいものです。
■2008.08.15
夏の青い空と真っ白な入道雲を見あげてみてください。何が見えますか。
この青い空が続くどこかの国で戦争が行われている。 難民キャンプで飢えと病気で子どもが犠牲になっている現実。
どうしたら、救えるのだろう。 どうしたら、平和になるのだろう。
「青い空は青いままで子どもらに伝えたい」(「青い空は」より)という歌のように、子どもたちが二十一世紀に生きてて良かったと思えるよう平和を守り続けたいと強く想う今日この頃です。
■2008.07.26
7月、8月は、「平和」を願う季節。 21世紀に生きる私たちは、平和を満喫して生きているのでしょうか。
日本テレビ系列で7月8日に放映された「カウラ収容所」のテレビドラマは、捕虜で生きることより、死を選ぶことが当たり前の時代の話でした。 二郎さんの「生きていたい。」という言葉の重さが、心に残りました。 また、劇団「トム・プロジェクト」の「ダモイ」(帰還)という芝居は、シベリアからの帰還兵の話です。 過酷な歴史の中で、たくましく強く生き抜いてきた人たちがいます。
夏の空には、真っ白な入道雲。平和っていいなー。
■2008.07.04
本格的な梅雨のシーズンになりました。 どんよりした空の下で、街角ではアジサイが色鮮やかに咲いています。 アジサイのひとつひとつの花びらは小さいですが、数多く集まって明るく輝きます。 アジサイと同じく、私たち働く者の願いも集まって大きくなってこそ力を発揮します。 |